シャープや三菱電機、NECも参入を表明し、蛍光灯に取って代わるエコな光源として、LED(発光ダイオード)照明に熱い視線が寄せられている。白熱灯や蛍光灯のように熱を発しないし、消費電力やCO2排出量が圧倒的に少なく、10年間交換不要という驚異的な長寿命。そのうえ、虫を寄せつけない。まさにいいこと尽くしだ。

また、来年4月の改正省エネ法本格施行で、エネルギー使用量の報告が義務づけられることから、ワタミや吉野家などの外食企業も大掛かりなLED照明への切り替えを計画中。環境対策は後手に回っていると揶揄される中国でも、街灯のLED照明化などが計画されているという。
このように需要が急拡大中だからこそ、大手電機が相次ぎ参入しているわけだ。もっとも、LEDの需要を爆発的に膨らませるのは、照明機器よりも液晶テレビだとフィスコの岡村友哉氏は指摘する。

「シャープは51型以上の液晶テレビに用いるバックライトをすべてLEDに切り替えると発表していますし、サムソン電子も10%程度をLEDにシフトさせる方針。ウォルマートでは、LEDテレビコーナーを特設しているそうです」

自らは発光しないので、背後からライトで照らさないと画像が鮮やかにならないのが液晶のネック。これまでは蛍光管を用いてきたが、これが続々とLEDに切り替わる。「こうして急激に普及が進む背景には、来年から日亜化学が有する特許が切れて、低コスト化が進むことが関係しています」

このような流れの中で最も収益面の拡大が期待されるのは、LED照明や液晶テレビを手がける完成品メーカーではなく、「やはりLEDそのものに関わる企業に注目」と岡村氏はアドバイスする。







岡村友哉氏
金融情報などを発信するプロ集団・フィスコの人気アナリスト。
先物やオプションなど、マーケット全体の分析を担当