リーマン・ショック以降、どこもかしこも一緒くたに売られ、3月から5月にかけて、今度は一緒くたに買われた。まるで、ボールが転がっていく方向にみんなが走る“少年サッカー”のような相場がこれまで続いているが、「今後は出揃った決算が精査され、上昇が期待できる株かどうかの選別が始まるでしょう」と言うのは、新光総合研究所の山本光孝氏。

では、“上がる株”とは? 最新の決算数値をもとに、データ分析のプロ・山本氏に聞いた。

「いつの時代も“上がる株”というのは、業績がよくて成長性がある株です。そこで、まずは好業績かどうかを見極めるために、事前のアナリスト・コンセンサスと、'10年3月期の会社予想を比較し、会社予想が上回っている企業を選びました」

これにより、事前予想よりもいいサプライズ決算を発表した企業が選出される。しかし、会社が発表する予想を、本当に鵜呑みにしてもいいのだろうか?

「景気の悪いこの局面で、下方修正をしたくないという経営者の意思もあるでしょう。それに、企業の在庫調整も進んでいますし、当面は急激な円高が起こる心配もそれほどないでしょうから、これからどんどん悪くなっていくという方向ではないと思います」

強気すぎず慎重すぎない、絶妙なラインを発表してきたと言えるようだ。

次に、成長性があるかどうかを見極めるために、業種平均の増収率よりも上回っているかどうかでチェックした。業種平均と比べることで、業界内で好調な企業かどうかがわかる。

「例えばリストラ等で、一時的には利益回復が期待できますが、コスト削減には限界があり、中長期的な利益拡大には売り上げの伸びが重要。このため今の時期は、利益よりも売り上げの伸びで成長性を判断するといいと思います」

しかし、すでに株価が割高だと、購入には及び腰になってしまう。

そこで、PERとPBRの掛け算で割安度を計算。その数値の低い順に並べたのが下の表だ。好業績で高成長、しかも割安とくれば、爆騰も必至!?

































山本光孝氏
新光総合研究所・投資分析部クオンツアナリスト。
上場企業の決算をもとに、さまざまな角度からデータ分析を行う