「人生で2番目に高い買い物」といわれる生命保険。昨年、この生保業界に一石を投じたのが、格安の保険料が魅力の“ネット生保”だ。現在、ライフネット生命とSBIアクサ生命の2社がある。

「万が一のとき、本当に保険が必要な20〜30代は、所得水準が低い。そこで、安い保険料の保険が必要だと思ったんです」と設立の経緯を語るのは、ライフネット生命代表取締役社長の出口治明氏。
「既存の保険会社の保険料が高いのは、人件費や広告費などの『販売経費』、多数の商品や特約などのシステムを管理する『維持経費』などの手数料が大半を占めているから。その点、弊社はネット申し込みのみ、商品も死亡保険と医療保険の2つで特約もゼロと非常にシンプルなので、余計な手数料がほとんどかからないんです」

下の表を見てほしい。2社のネット生保の月額保険料を試算したものだが、どちらも破格といえるのではないか。実際、ライフネット生命に乗り換えた人にアンケートをとったところ、月平均1万4764円だった保険料が7890円と、ほぼ半減したという。いいこと尽くめのネット生保だが、デメリットやリスクはないのか?


保険業界や商品にも精通する経済ジャーナリストの田嶋智太郎氏は、「既存の生保との違いは販売チャネルのみ。自分で必要な保障額を算出できる人なら、ネット生保を使わない手はありません。ただし、ソルべンシー・マージン比率などで安全性を確認するのを忘れてはいけません」という。日本には「高額療養費制度」があり、平均的な所得の世帯なら、1か月の自己負担限度額は8万円程度で済んだりする。最大のリスクは、不勉強によって高い保険料を払い続けることなのかもしれない

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