「信用全力持ち越し」の手法を捨て、逆に資産は急上昇!
リーマンショックで退場も、その教訓を生かして復活!



「強制的に自分のトレードを見つめ直す時間を取れたのがよかったのかもしれないですね」

7年前に100万円で投資を始め、一時は資金を1600万円まで増やした、全力くん。しかし、’08年秋のリーマンショックで資産が激減、退場を余儀なくされた。

「リーマンショックで株価が急落するところで、リバウンド狙いで逆張りで入った。でも全然リバらなくて、ブン投げたところが底だったり、というトレードを繰り返して、資産が150万円まで減少。これ以上やっても仕方ないと思って退場しました。人間、負けてるときはリスクテイカーになるらしくて、当時の僕は資金を取り戻すためにリスクを取りすぎていたと思います」

しかし、退場しても「株でしか人生を取り戻せない」と思い、バイトなどで種銭を貯める日々。そして1年後、元手300万円を持って株式市場に復帰した。

「勝っている投資家さんと親交があったので『株は真剣にやれば勝てる』と思えたから帰ってこれた。

以前は当たり前のように信用全力で持ち越しをするバクチみたいなトレードでしたけど、勝ってる人でそんなことをしている人はいなかった。レバレッジをかけるほど難易度は上がるということをキモに銘じて、復帰してからは資金管理をするようになりました」

すると、復帰後1年で退場前の資産の高値を更新し、現在は10倍以上の3400万円に。

「いつも信用全力でトレードをしてたから、ネット上では『全力くん』と名乗ったり、みんなに呼ばれたりしていたんですが、復帰後の僕はもう『全力くん』じゃないんです(笑)」



資金の流れを注視し、トレンドに沿った売買を



今の手法は退場前のトレードをブラッシュアップしたものだ。

「板6割、チャート4割くらいの割合で株価がどう動くかを判断しています。板でどの程度の資金が、どういう形で入っているのかを見て、チャートでトレンドの方向を確認。デイトレをするときでも日足のトレンドに沿うような形でトレードしていますね」

売買する銘柄は「資金が入っている銘柄」で、新興市場より東証1部の銘柄が中心だという。

「出来高や値動きのランキング上位の銘柄やネットで騒がれている銘柄を売買することが多いですね。5月は東京電力や岩崎電機、不動テトラなどを見ていました。僕の場合は新興銘柄との相性がよくなくて、東証1部の銘柄をトレードすることが多い。アルゴが入ってやりづらくなったという投資家さんが多いみたいですけど、僕は東証にアルゴが入ってからのほうが、逆に成績がよくなりましたね」

3月11日は宮城県の自宅でトレード中に地震を体験。現在は大阪に避難してトレードを続けている。

「実家は地震の被害もなくて、家族も無事でしたけど、めちゃくちゃ揺れましたね。しばらくは余震も多くて怖かったので、トレードどころじゃなかったです」

自宅ではモニター3枚でトレードしていたが、今はノートPC1台だけとトレード環境は悪化。それでも3月、4月は2か月連続で月間利益が過去最高を更新。退場の教訓を生かし、生まれ変わった全力くんは今も進化を続けている。



全力くん