雇用不安が叫ばれているが、すべての業種で求人がゼロになったわけではない。いわゆる“不人気業種”と呼ばれる業界を中心に、景気の良し悪しと関係なく、人材を募集し続ける企業は存在する。
中でも変わり種といえば、デジタルハーツだろう。

「設立から8年という若い企業ですが、デバッグの専業では最大手です。デバッグとは、ゲームメーカーやIT企業などの依頼を受けて、システムに潜むバグを探し、修復すること。顧客には、セガやカプコン、マイクロソフト、ソニーといった、そうそうたる顔ぶれが並んでいます」(T&Cフィナンシャルリサーチ・本吉亮氏)

デジタルハーツは、バグのリサーチャーとして、フリーターやニートを積極的に採用していることでも有名。現在、社員数は3000人以上にも膨れ上がっているが、フリーターやニートの正社員化助成制度による国の助成金も追い風になる。好調なゲーム業界などの後押しで、受注は増える一方だ。
「そのほかには、飲食や介護関連ですね。どちらも常に人手不足の業種ですが、職を求める人が増えていますし、会社員に副業が認められるようなご時世では、賃上げせずに人材を確保できる。当然、業績にもいい影響が出ます」

具体的には、ラーメン店などを展開するハイデイ日高、餃子の王将フードサービスが本命だという。

「あとはワタミもそうですね。この企業は介護事業も手がけています。介護は、仕事がきつくて賃金が安いというイメージから、不人気業種の筆頭。ニチイ学館やメッセージといった大手もそうですが、通常はどうしても人材が集まりにくい傾向にあるのです。この機会に人材が集まってくれば、サービスを向上させられるため、業績の好転が見込めそうです」

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本吉 亮氏
T&Cフィナンシャルリサーチ・調査部マネジャー。
日本株の調査・分析を担当。データ重視の銘柄選定に定評がある。