景気の先行きは不透明どころか、お先真っ暗だ。減益決算、赤字転落は当たり前、3社に1社は減配・無配、生き残りをかけた業界再編まで活発化しているという。果ては、「給料が払えないから、正社員も副業OK」という企業が出てくるあり様。しかし、こんな世界的な不況でも確実に売り上げを伸ばし、過去最高益を更新する企業もあるという。今、ホットでオトクな情報を事情通から集めた!

景気の低迷で、高級ブランド品や海外旅行への消費が落ち込む一方、勢いを増しているのが“巣ごもり消費”だ。巣ごもり消費とは、節約志向で外出を控えるかたわら、家の中で楽しめることにお金を使うという消費行動。

「このブームで最も恩恵を受けているのは、楽天ですね」と、カブ知恵・藤井英敏氏は言う。

「ナカ食が進む中で、ネットのお取り寄せグルメを楽しむ人が急増しています。ポイントなどを駆使することで、顧客の囲い込みにも成功しており、売り上げは好調。昨年12月には、1日で過去最高の30億円を売り上げた日もあり、波に乗っています」

事実、楽天は、決算会見で「楽天市場は景気が悪い感じがしない」と発言。ネットで買うと店頭より安いケースも多いため、ECサイト全体が好調なようだ。

「また、ナカ食化の流れはカレーやシチューのルーを扱うハウス食品にも追い風。安価で簡単に作れることから、想定以上に売り上げが伸びました」

家にいる時間が長くなれば、室内での娯楽への出費も増える。

「旅行に行くよりは安く、長く楽しめるゲームを購入する人が多いもよう。WiiやDSが絶好調の任天堂はもちろん、カプコン、スクウェア・エニックスといったゲームソフト大手も堅調です」


また、家でペットと過ごす時間を大切にする人も増えることから、「ペットフードやペット用の紙おむつなどが好調なユニ・チャーム・ペットケアも面白い。少子高齢化でペットを飼う高齢者も増えているため、巣ごもり消費とは別の観点から見ても、将来性がある銘柄です」

こうした巣ごもり消費ブームは、景気が回復するまで続く見込み。「ただ、回復までにはまだ時間がかかりそう」とのことで、ブームは案外長期化するかも。

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藤井英敏氏
金融情報会社「カブ知恵」代表取締役。
日興証券(現・日興コーディアル証券)等を経て現職。