活況の金相場、狙い目は4〜5月!?


株は下がり、地価も下がり、給料も下がり……と下がりっぱなしのなかで、金が黄金の輝きを放っているのをご存知だろうか!? 専門家の見方ではまだまだ上がり続けるとのこと。では、その買いごろはいつなのだろうか?





金ETFが金相場を主導!
至上最高値更新は間近!?



下げ止まりの兆しが見えない株式相場を尻目に、眩いばかりの輝きを放つ金融商品がある。それは金(ゴールド)。もともと金ピカではあるのだが、見た目だけにあらず、価格の上昇率もピカイチなのだ!

金の価格を決定付けるNY金先物価格は2月に入って、11か月ぶりに1オンス=1000ドルの大台を突破した。リーマンショック後の'08年10月の安値は681ドル。4か月あまりで実に47%も上昇しているのだ! 「有事の金」と呼ばれ、経済危機に強いことで知られる金だが、この上昇率はただごとじゃない……。なおかつ高値更新期待が高まっているというから、もはや異常……果たして何が起こっているのか?

「昨年3月に史上最高値(1033ドル)をつけたあと、8月にも1000ドルの大台に迫りましたが、どちらもヘッジファンドが相場を吊り上げていました。でも、今回は金ETFを通じた機関投資家の買いが牽引役。この2か月だけを見ても、金ETFの時価総額は3兆円から3兆5000億円にまで急増しているんですから」(ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表の豊島逸夫氏)

'08年8月から10月にかけて681ドルまで金相場が急落したのは、ヘッジファンドによる手じまい売りが原因。金融不安が高まり、株式相場が大崩れした結果、「平均マイナス19%」(豊島氏)という不甲斐ないパフォーマンスを叩き出すハメに。ついには解約希望者が殺到し、金先物のポジションを取り崩すまでに追い込まれたのだ。いずれもレバレッジを効かせて、自己資金の何倍もの資金を金先物市場に注ぎこんでいただけに、一度相場が急落すればレバレッジの分だけ損失が倍々に膨らんでいく。そのため売りが売りを呼び、金相場の下落を招いたのだ。

一方で金ETFはあくまで“現物買い"。投資家が増えるたびに金地金を買い増していく投信だ。相場環境が悪くなろうとも、追証がかかる心配もなし。そもそも主要な投資家は豊島氏が話すように年金基金や大学基金といった長期投資を前提にした機関投資家だ。これが関係者の強気を煽る最たる理由なのだ。では、なぜ機関投資家はそんなに金を買うのか?

「低金利政策のおかげで、インフレ懸念が高まってきています。通貨の価値がこれからどんどん薄まっていく可能性があるわけです。そんななか、一定の価値を持ち続ける金の需要が高まっているんです」(貴金属アナリスト・亀井浩一郎氏)

値下がりするから……と株を売って現金化してみても、インフレが進めば現ナマの価値さえ下がりかねない時代、将来に備えるべく、換金性に優れてインフレに強い金に人気が集中しているというわけ。

実は今後の高値を期待させる材料がいくつもある。一つには機関投資家の動き。

今年最も注目されているのは世界最大の公的年金基金であるカルパース(カルフォルニア州職員退職年金基金)が、金を買ってくるかどうか。コモディティの運用比率を高める、とすでに公表しているから期待は大きい」(豊島氏)

さらには中国の動き。世界代々の外貨準備高(2兆ドル)を誇る中国はほとんど全てを米国債で運用していって、金の運用比率は1%弱に過ぎない「本来ならば5%程度を金で運用してもおかしくない」(豊島氏)と言われており、本格的に始動しだした政府系ファンドを通じた金の買い上げが期待されているのだ!

供給サイドの事情もある。

「これまで長らく世界のトップの金産出国である南アフリカの生産が限界に達し、2位に転落しているんです。金鉱山はまだまだあるんですけど、残りはジャングルの奥地や海底鉱山ぐらい。供給量が減少するならば、当然、価格の上昇に繋がる」(亀井氏)

すでに1100ドルの大台乗せを見越しているかのような、オプションの注文が増えているという話も。 ただし買い急ぐのは時期尚早。4、5月に一度、金相場は大きく下げる可能性があるのだ。

「ヘッジファンドは解約まで6か月の猶予を設けています。昨年10、11月に解約希望者が急増したので、それから6か月後の4、5月に解約が集中して、換金売りが急増する可能性がある」(豊島氏)

ここで下げたら買い!?



豊島逸夫氏[ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表]
スイス銀行の貴金属ディーラー、NY金市場のフロアトレーダーを経て現職。
近著に『金を通して世界を読む』(日本経済新聞出版社)



亀井幸一郎氏[金融・貴金属アナリスト]
山一證券、ワールドゴールドカウンシルを経て、マーケット・ストラテジィ・インスティチュート代表に。
(http://blog.goo.ne.jp/msi021112)




異端の言論人が喝破! ドル防衛のためにFRBが金相場を操作する!?



「有事の金」と呼ばれるだけに、経済危機にこそ金は輝きを放つ。実際、リーマンショックの起こった'08年9月15日にはNY金先物価格が急騰したものだ。だが、その後、金相場は大崩れし、10月まで下げ続けることに。これにはアメリカの金融システムを司るFRB(米連邦準備制度)の策略があったとの意見がある。異端の言論人として知られる副島隆彦氏が解説する。

アメリカは外貨準備の7割を金地金で運用している。その一部の金地金をFRBが、ヘッジファンドやゴールドマン・サックスなどの投資銀行に超低利で貸し出ている。ヘッジファンドや投資銀行はその金地金をもとに金先物相場で空売りを仕掛けた。これが昨年10月の金急落の大きな要因だった」

副島氏がこう主張する背景には独立系の中小金鉱山会社の経営者たちが組織するGATA(Gold Anti-Trust Action Committee)という団体の主張がある。GATAはウォール・ストリート・ジャーナルに金相場操作するFRBを糾弾するための広告を昨年打ったのだ。だが、何のためにFRBが金地金を貸し出し、空売りを仕掛けさせたというのか?

ドルを守るためだよ。金の価格が上がるということは、資金が金に逃げているということだ。米政府はドル下落を必死で食い止めようとしているが、米国債が売られ続けて、ドルは来年には60円台になるだろう。本来なら通貨の価値が下がって、インフレが起これば実質的に借金が減って、アメリカにとってはプラスなのだが、ドルの急落は、米国債で2兆ドルもの外貨準備を抱える中国にとってはマイナス要因。含み損の拡大を嫌気して、中国が米国債を売りに走れば、アメリカの財政はなりたたなくなってしまう」

副島氏が調べたところによると、中国はすでに「米国債を売りたい!」と言っている様子。金融危機対策も議題となった1月28日のダボス会議で、中国の温家宝首相までが公言していた。だが、一転、「2月には米国債を買う」と主張を変えたのだという。

「アメリカと中国の間で非公式の話し合いが持たれて、その場でアメリカ側が『金を買い増してもいいから、米国債を売るのはやめてくれ』と中国を抑えこんだ模様。中国にしてみれば米国債を売って、相場が急落してしまっては残りの保有分の含み損が膨らむだけ。まんまと金を買いつける口実を取り付けた、という具合だろう」

今後の金相場に関しても、副島氏の見方は滅法強気だ。

年内に1500ドルぐらいまではいくだろう。中長期で3000ドルまでいく可能性はある。GATAはFRBが金地金の貸し出しを止めれば4000ドルはいく、という目算も出している」

強気で金に投資したい!



副島隆彦氏[国際政治・経済評論家]
政治、金融、経済などあらゆる分野で真実を暴く評論家。
副島国家戦略研究所を主宰。近著に『副島隆彦の今こそ金を買う』(祥伝社)




金投資は現物の裏づけがあるものを選択せよ!


「ひとまず金は買い!」ということは理解できたはず。では、実際に、どんな金融商品に投資したらいいのか?

「金は金そのものに価値があるところが魅力。なので下手にレバレッジをかけて、金先物投資なんてせず、金地金を購入するのがベスト。実際に相場を張ってきた私も、今は純金積み立てしかしてませんよ」(豊島氏)

500グラムの金地金を購入しようと思ったら、必要資金はざっと150万円。「そんな資金はない」って人には、三菱マテリアルなどが用意している「純金積み立て投資」がベスト。月1万円からの積み立てが可能で、一定金額がたまったら金地金が手に入る。

まとまった資金がある人には別の方法も。

「商品先物業者で口座を開いて、レバレッジをかけずに投資をする。そのときに『現受けします』と言えば、金地金が手に入る。三菱マテリアルほか金ショップで購入する場合は、鋳造コストが上乗せされているが、先物業者で現受けすれば、そのコストが乗らない分、安く手に入れることができる」(副島氏)

ぜひ、お試しあれ。


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