リーマンショック後の11年版スワップ派に学べ




【イケイケ派】損切り&利益確定を前提に年利10%を目指すPF理論



スワップ投資を始めたのは、'08年7月という結喜たろう氏。本誌でもお馴染みのロブ・ブッカー、ブラッドリー・フリード氏とも親交がある。

「直後にリーマンショックで10%のドローダウンになったので損切りしました。ポートフォリオ(以下、PF)理論をもとに構築したPFでしたが、想定していたリスク以上の値動きがありましたね」

相場が落ち着いてきた'09年3月、再びスワップ投資を再開し、今年1月末までの1年10か月で為替差益を含めて20%の含み益があったが、中東情勢の悪化などで再びリスク拡大傾向が見えたので利益を確定。3月末から3度目のスワップ投資を再開したという。

「リーマンショックで閉じた1回目のポジションも、そのまま運用していれば現在20%程度の利益が出ていたはずなので、閉じる必要はなかったのかもしれません。ただ、リーマンショックのようにボラティリティが大きい相場では、かつての『買ったら持ちっぱなし』というスワップ投資ではリスクが高すぎると思いますね」

では、どのようにリスクを減らすべきなのか。

「PF理論に基づいたPFで為替変動リスクを抑えるのはもちろんですが、目標が年利10〜15%なら、10〜15%のドローダウンで損切りしたり、逆に10〜15%のキャピタルゲイン(為替差益)が出たときには利益確定をする。月に1回はPFをリバランスし、コマメにメンテナンスするのが今後のスワップ投資のあり方だと思います」

3月末から運用を開始したのは全11種類で構築したPF。

「豪ドル/シンガポールドルや豪ドル/ドルのロング、カナダドル/円やドル/メキシコペソのショートなど、11通貨ペアを組み合わせて為替変動リスクを抑えながら、年利10〜15%のスワップ金利を受け取ることができるPFです。しかし、これだけ分散しても大きなショックが来れば想定外の動きをするので、相場が不安定になればポジションを一旦閉じて、再開の時期を探ることになると思いますね」

ちなみに、初心者向けに今から年利●%を目標にスワップ投資を始めるなら、という条件で組んでもらったPFが上表。相場が安定していれば、真似してみるのもおもしろいかも。





結喜たろう氏

ブログ「スワップ派のためのポートフォリオ」(http://quants.blog66.fc2.com/)執筆者。株式や日経先物なども運用中。今秋スワップの実績書を出版予定。