これまで数多くのFXトレーダーを取材してきた小誌編集部が注目したのは、FXで稼いだ850万円を元手にトラリピをするさーにゃ氏。
彼女はさまざまな工夫をすることで、毎月安定的に10万〜20万円をトラリピで稼ぎ出していた。
また、4人の "トラリピ使い" が争う「トラリピバトル」の結果にも注目!




利益確定が苦手な私でも、トラリピなら安心してお任せ♪


「裁量トレードとトラリピの両方をやっているんですけど、成績がいいのは断然、『トラリピ』です♪」
 
そう告白するのは、FXトレーダーのさーにゃ氏。都内のマンションに暮らすOLで、炊事から洗濯、掃除までこなし、休日はゴルフで汗を流す美魔女だ。気になるのは、彼女が更新しているブログタイトルの「トラリピ利益が生活費」。生活費を稼ぐにはチャートに首ったけの日々では?

「実はそんなに取引していないんです。FXを初めた頃、数十万円の損をしてしまい、悩んでいるときに『トラリピは投機ではなく資産運用』と聞いて、これだ!と」

さーにゃ氏が使うトラリピは、一度注文を設定したら放置も可能な自動発注機能。一定の幅のなかで上下するレンジ相場に強いところに特徴がある。「81円で買い、82円で利益確定」「80円で買い、81円で利益確定」といったイフダン注文を複数仕掛け(トラップ)、しかもそのトラップを何度も繰り返すリピート機能を併せ持つのが「トラップリピートイフダン」、通称「トラリピ」だ。想定したレンジ内で相場が動く限り、収益機会を逃さない便利な注文方法なのだ。

「FXはヘタに自分の意思を入れると失敗しがち。『もっと儲かるかも』と欲張って結局損したり、『もうちょっと我慢すれば戻るかも』と余計に損失が拡大したり……。エントリーも決済も自動のトラリピは、理に適ってると思います」

昼間はOLとして働くさーにゃ氏だが、その間も相場が動けばトラリピは勝手に稼いでくれる。

「私は『カナダドル/円』を使っています。カナダは資源が豊富だし、米ドル/円より値動きが大きい。スワップは少ないですが、私は決済益重視なので気にしていません。トラリピはレンジ相場で強みを発揮しますが、カナダドルは少し下がっても待っていると上がってくる。下値が限定的だから、トラリピに向いているんです」

では、この忠実なカナダドルをどう料理すればいいのか?

「最近のカナダドル/円のレンジは80〜85円。この中に30銭刻みで10本のトラリピを設定しています。ただ、これだと3円幅にしかならず80〜85円のレンジ全体に仕掛けられませんが、84円台の高値では買わないようにしたり、そのときの相場の価格帯に合わせてトラリピ注文を微調整するんです」

高値摑みを避け、なるべく有利な下の価格だけで買うよう、裁量を少し取り入れるのがさーにゃ流。

「利益確定は50銭幅で入れていますが、トラリピ注文を外してチャートを見ながら成り行きで決済することもときどきあります」



月2%ペースなら、あと40か月で目標達成!


さーにゃ氏の運用資金は、今までFXで稼いで貯めた約850万円。それに対して10本のトラリピは少ないように思えるが。

「相場に合わせて、30銭刻みで入れたレンジに、さらに『50銭刻み・利益確定150銭幅』の注文を5本追加したりもします。このやり方で、今のところだいたい月に10万〜20万円の利益になっています。月利2%くらいですね」

トラリピで、生活費をすべて賄える日も遠くないのでは?

「1か月の必要額を計算したところ、税金等も入れて37・5万円でした。850万円の元手を2倍に
して今までどおり月2%のペースで稼ぐと、トラリピだけで生活できるんです!」

今はトラリピの利益は再投資して複利で回している。月2%ペースで資産が増えると、毎月37・5万円を稼げるようになるまで40か月。「トラリピ利益が生活費」は意外と現実的かも!



4人のトラリピトレーダーでバトル開始! 6月の結果は?


前回紹介した3人から新たにくも子氏を加え、合計4人でトラリピバトルを開始。6月1〜30日までの1か月間、それぞれのトレード結果は左のとおりとなった。全員着実に利益を重ね、1か月で1〜2%の利回りというのは十分な結果といえるのではないだろうか。

6月の為替市場で主役となったのは、ギリシャ危機を抱えたユーロ。一方、米ドル/円は79円台後半〜81円台前半の極狭レンジで蚊帳の外だった。しかし、こんな極狭レンジこそ、トラリピの出番でもある。

「27日に米ドル/円のトラリピを追加しました」と話すのは、トラくま氏。追加したのは80円から80円90銭の間に10銭刻みで仕掛けた10本だ。

「30日までの4日間で12回の利益確定がありました。日銀の介入に対する警戒感もあり米ドル/円は底堅そうだったし、値動きも数十銭程度。レンジが狭いほど、仕掛けるトラップ本数も少なくて済むので、余分なリスクを抑えられるんです」

「中長期でほったらかし」というイメージのあるトラリピだが、10銭刻みというデイトレのごとく狭いトラップが功を奏して、トラくま氏は4人のなかで最も高いパフォーマンスを残した。

「初心者やコツコツと稼ぎたい人はそのまま放置が無難ですが、リスクを取ってより多くの利益を目指すなら、相場に合わせて、新たにトラリピを設定する裁量も加えたほうが効率はいいと思います。狭いレンジになったら、今回のように狭い刻み幅の注文を一時的に追加したいですね」

トラリピに慣れてきたらマネしてみるべし!