投資ファンド・ETFは国内でも購入可能!


資源ETFや資源ファンドの基本的な投資の方法を、藤田氏はこうレクチャーしてくれた。

「資源ETFは株と違い、物価に準じる性質があります。ただ、ここ数年は株と相関して動いているので、株式市場が盛り上がったタイミングで順張りするといい。コモディティは株よりも市場規模が小さいので値動きも大きく、値幅を取りやすい。最近、価格が落ちてきた小麦ではなく、銀や原油などの勢いのあるセクターに短期投資するといいでしょう」

国内でも買える資源ETFは、まず原油。プレシャスメタルでは、金、銀はもちろん、プラチナやパラジウムまでに投資できる。東証には、小麦、とうもろこし、大豆と個別の穀物に投資する銘柄も上場。では、具体的にどの銘柄を選べばいいのだろうか。

「下の表に掲げたように、NOMURA原油インデックスは、同じベンチマークのWTI原油価格連動型上場投信よりも低コストでハイリターンです。流動性もあり、お薦めできます。また、純金上場信託は2月から現物と交換できるようになりました。現物を手にできるのは魅力でしょう」

では、資源ETFや資源ファンドはどこで買えばいいのか。最近はネット証券も増えて、どの証券会社を選んでいいか悩みどころだ。

「手数料や信託報酬などのコストが総じて低いETFをお薦めします。資源ETFのなかでも、ETFSシリーズなどの東証上場の外国投資法人債権を売買できるのは、ネット証券大手4社では楽天証券とカブドットコム証券のみです。楽天証券の売買手数料は、10万円以下の約定が145円、20万円以下が194円。一方、カブドットコム証券は2万円以下の約定が105円、20万以下が500円なので、コストの安い楽天証券に口座を開設すればいいでしょう」

いよいよ資源ETFや資源ファンドを売買することができるが、基本的な注意点がいくつかある。

「アメリカ上場の資源ETFやファンドの騰落率を参考にするといい。ただし、絶対に成行で注文しないこと。資源ETFやファンドには取引量が少ない銘柄もあり、高値で摑まされたり、安値で売ってしまうことがある。ただ、国内で買える資源ETFやファンドは、まだまだ少ない。海外の資源ETFやファンドは種類も販売本数も圧倒的に多いのですが……」

次回は、ラインナップも豊富な海外の資源ETFや資源ファンドを紹介していこう。






ファンドで積み立て、ETFは短期売買で資源投資


「リーマンショックでやられて……それでも、その後の新興国の回復は目覚ましい。新興国が成長する限りは、資源の需要は増え続けるはずです」

大川慎治さん(仮名・51歳・会社員)は、資源投資のきっかけをこう振り返る。投資対象は海外の資源ファンドや資源ETF。ファンドは毎月1000ドルを積み立てているという。

「私はBOOM証券やインタラクティブ・ブローカーズ証券を使ってますが、ファンドのポートフォリオは(下表)、代替エネルギー、産金、石油、鉱山、穀物、それと代替エネルギーの関連企業株に投資する銘柄が主力で、全体の6割を占めてます。年に1回はポートフォリオを組み替えますが、基本的に積み立てなのでほったらかしですね(笑)」

とはいえ、積み立てた2万4000ドルは3万ドル以上に増えている!

ファンドには償還期間が設定されており、この期間での資産増を狙うものなので、ある意味、積み立て向きといえるが、プロが運用するファンドでアグレッシブにリターンを狙うのがファンドを積み立てる理由だ。

一方、ETFは短期売買で利益が出たら売り抜けるスタイルだ。

「カナダ企業に投資するETFを買ってます。カナダは資源国なので、企業も資源高の恩恵を受けるでしょうし、カナダドル建てなので資源通貨のメリットもある。それに金ETFも保有してますが、30%以上上がってます。資源に短期投資するには、手数料などのコストが安いETFは使い勝手がいいんです」

まさに、資源投資家ここにアリだ。