[ラオス]上場企業はまだわずか!だが経済成長は右肩上がり



'10年10月にラオス証券取引所(LSX)が開設、今年の1月からラオス株の本格的な取引が始まった。

「ラオス株は、比較的リスクが少ないと思っています。新しく株式市場ができるところでリスクのあるところは、それほど多くはない」

こう語るのは、新・新興国株に詳しい個人投資家の是政氏だ。自身も年明け早々、証券取引口座開設のためにラオスへ渡った。

ラオスはインドシナ半島の内陸に位置する人口約630万人の国家。

’09年の1人あたりの所得は886ドルで、隣接する同じASEAN加盟諸国のベトナム、カンボジア、ミャンマーとほぼ同水準。もはや新・新興国に名を連ねたと言っていいだろう。

ラオス株の魅力は一体どこにあるのだろうか。

「ラオスは車も多く、不動産価格や賃金も上昇傾向にあり、5%以上の経済成長を10年以上も続けています。そんな右肩上がりの経済状況ですが、上場する会社は3月現在国内最大の民間銀行(BCEL)と電力会社(EDL)の2社。続いて上場目前と言われているのが、電話会社(Lao Telecom)、国民的シェアを得ているビール会社(Beer Lao)などです。これらが破綻することはまず考えにくい」

将来的にも経済成長が見込まれるうえ、数少ない上場企業も安定感のある、ラオスきっての優良企業ばかりであるため、間違いは少ないと是政氏は話す。さらに、

「ラオス証券取引所の幹部たちは日本語が堪能な親日家揃い。彼らに直接聞いたところによると、長期的視点で市場をゆっくり育てていきたいようで、3〜4年の間に15社くらいまで増やせればよいとのことでした。下手に焦っていない点も信頼性がある」という。

現在、日本から口座開設が可能なのはBCEL-KT証券とランサーン証券の二つの証券会社のみ。是政氏のように現地に赴けば、簡単に口座を開設できるが、代行業者に頼んでもよい。

口座開設後は投資家番号が記載された投資家証明書が発行される。

今年の1月末現在で約6000人の投資家が登録しており、そのうち外国人は1割ほどで、44%が中国人、以下タイ人、ベトナム人、日本人(3月1日時点で10%)、韓国人の順に続く。




小さい市場ゆえのリスクもたくさん



では、ラオス株で取るべきリスクとは?

「何せ開設されたばかりで出来高が世界一小さい市場である上にネット取引ができないため、売りたいときに売れないという事態もありうる。大口の投資に株価が左右されてしまう危険性も」

また社会主義国であるため、政府の方針転換や突発的なリーガルリスクも起こりうることを念頭におきたい。

「飛行機で向かっている間に、キャピタルゲイン課税の廃止が急きょ決定したぐらいだから(笑)」

4月末に実施されるラオス国会議員選挙など、政情の変化にも注目しておきたい。

株価は2月に上昇後から続落気味ではあるが是政氏は「中短期ではなく、分散投資の中のさらなる分散投資先として長期的に保有するつもり」だという。また「ラオスのような新・新興国に投資する場合、できれば現地に足を運び、その国を好きになって成長を見守るくらいの気持ちでやったほうが楽しい。物価が安く、一日数千円程でマッサージし放題、美食三昧できるのも魅力ですしね(笑)」とも話す。のんびりしたお国柄に合った、気長な投資をしてみては。



是政氏

個人投資家。1月11日のラオス証券取引開始に合わせてラオスへ渡航。日本人として初めてラオス株を購入した一人となる。ラオスの2大証券会社の責任者らとも懇意にしている。そのほか、カンボジア株にも詳しい