225先物などのトレードシステムを開発し、多くのトレーダーに支持されてきたウエストビレッジインベストメントが、ひまわり証券のトレシグFX版の開始に合わせて、新システム「ドル円もん 」をリリースした。トレシグにインポートすれば自分で売買ルールを決めなくてもいいのだ。

トレシグがファミコンだとしたら、ドル円もんはカセットみたいなものだと考えてください」

というのは、開発に携わった西村貴郁氏。商品化までに約1年の歳月をかけた同システムは、西村氏ら開発チームのこだわりがつまっている。

「我々は株価指数先物のシステムが専門なので、ドル円もんにはそのノウハウを応用しています」
名前の通り、ドル円もんはドル円の取引に限定したシステム。特徴的なのは、常にデイトレしか行わない点だ。これはFXのシステムとしてはかなり珍しい。

「日をまたいで運用するものが多いのですが、為替は日経平均と比べると値動きが激しく、保有する期間が長くなるほど、損失リスクが増えてしまうんです」

損失リスクを考えるうえで、西村氏が着目したのが「日中最大ドローダウン」だ。ドローダウンとは資産の下落幅のことで、過去最も大きかった下落幅を最大ドローダウンと呼ぶ。一般的に、最大ドローダウンが大きいと、利益と損失が大きく乱高下し、小さいと安定したシステムと見なされる。

「注目していただきたいのは、最大ドローダウンはあくまで確定した損失で、含み損を考慮していない点。ドル円もんは、含み損も考慮した日中最大ドローダウンをベースにリスク管理を行っています」



リスクを最小限にして息の長い運用を目指す


含み損を意識しないシステムだと、かなり大きな損失を食らうケースも少なくないという。

「為替は曜日や時間帯によって値動きが荒いときと、比較的安定しているときがあります。数日保有する場合は、乱高下しているときもお構いなしに持ち続けるため、リスクが倍加してしまう。しかし、デイトレに限定すれば、値動きの方向感が出るタイミングだけに絞った売買ルールが作れるんです」

ドル円もんのコンセプトは“リスクを最小限に抑えること”。そもそも、通貨をドル円に限定したのも、為替の中では値動きが捉えやすい通貨ペアだからだという。
しかし、値幅が大きくて一気に儲かるのがFXの醍醐味。そのチャンスを逃すと、あまり儲からなそうな気もするが……。

「確かに、このシステムで一攫千金は難しいでしょう。しかし、本来シストレは継続して安定的に利益を得ることを目指すもの。退場のリスクを負って大儲けを狙うより、リスクを抑えて着実に利益を重ねるほうが重要です」

ドル円もんの検証結果では、5万円の資金で1万通貨を売買した場合(レバレッジ20倍)、過去5年間で約40万円の利益を達成。システムは17万8000円もするが、2年で元は取れる計算だ。
さらに、7月にはユーロドルなど複数の通貨を組み合わせたポートフォリオ版のシステムもリリース予定。「あんなこといいな♪」と思い描いたほったらかし投資が、これなら叶えられるかも!?


今後も自動売買に参入するFX業者は増える!



本特集で紹介した以外に、サザインベストメントも「Trade Messenger」という無料の自動売買システムを今月からスタートさせている。

「Trade Messenger」は前述の「Zulu Trade」のように、自分で選んだシグナルプロバイダーの裁量トレードのシグナルを口座で受信して自動売買ができ、また自分がシグナルプロバイダーとなってシグナルを配信できるシステム。シグナルプロバイダーのランキング制を導入して、上位入賞者は賞金がもらえるという仕組みになるようだ。

このように自動売買システムはいまやFX界の新しいトレンドとなりつつあるのは確実で、今後はもっと多くのFX業者が参入してくることになりそうだ。上手に活用すればFX投資の新しい可能性が見えてくるに違いない!