今年スタートしたラオス市場ほか、

スリランカ、イラクetc.に乗り込んだ先駆者が教える


新興国株はハイリスクと言われるも、やはり先進国株にないエキサイティングさが魅力だ。なかでも予想外の爆上げ要素をはらむ、マイナー国株の最新事情をお届けする!




[モンゴル]豊富な資源開発にメドがつき、昨年は株価上昇率136%!



日本では朝青龍や白鵬など横綱を輩出する国として知られるモンゴルだが、世界的には銅、金、石炭、ウランなど、豊富な地下資源を誇る国として注目されている。それを裏付けるように昨年の株価上昇率は136%で、世界1位。

そのモンゴル株に’07年から投資しているボウイ氏(HN)は、24歳のときに生まれて初めての個別株投資でモンゴル株を選んだ。

「会社を独立する資金を貯めたいと思って投資を始めました。当時は中国や東欧、ベトナムなど、社会主義から資本主義に変化する国が発展していたんですが、モンゴルは注目されていなかった。資源が豊富で、ロシアと中国という巨大消費市場も近いので、鉱山開発が進めば発展すると思い、とりあえずモンゴルに行ってみました」

'07年4月にモンゴルに飛び、現地で通訳と運転手を雇って証券取引所と証券会社を訪れた。

「直前に行ったベトナムの証券取引所は大混雑でしたが、モンゴルの証券取引所はガラガラ。人が目をつけていない市場に投資したほうがリスクも大きいけどリターンも大きいと思ってたのでうれしかったですね。口座開設はパスポートを見せて書類に記入するだけで15分で終了。当時、日本人では7人目だと聞きました」

帰国直後、早速50万円を送金した。

「最初に買ったのは石炭企業・バガヌール。ほかにカシミア加工会社や通信、銀行、ホテル、デパートなど大手11銘柄に投資しました。当時の株価指数は3000ポイント弱でした」

しかし’07年末には株価指数は5倍の1万5000ポイントに上昇! バガヌールは8〜10倍にまで上がった。

「5〜10年で2〜3倍……と思っていたので驚きました。でも、サブプライム問題が騒がれ始めていたので、5倍以上になっていた銘柄は半分だけ利益確定しました」

’08年秋のリーマンショックで指数は5000ポイントに下落。

「大手の銀行が倒産したりしましたが、ほかの銘柄は含み益があったので保有し続けました。すると、鉱山開発が’12〜’13年に始まるという報道があったので、利益確定した大手の銘柄を買い直しました」



鉱山開発が正式決定し、株価は一気に高値更新!



そして昨年秋、世界第2位の石炭鉱山・タバントルゴイ開発、’12年のIPOが決まり、株価指数は1万5000ポイントに急騰。IPO150億株のうち、10%を全国民に配ることも好感された。

「国民は外資系企業が鉱山開発に参加することに反対でしたが、株を配るのに加え、毎月2万1000トゥグルクを『人間開発基金』という名目で配ることで政府は国民を納得させた。さらに、銅や金が採掘されるオユトルゴイの開発も決定。2つの鉱山開発で、モンゴルは’13年から30年間にわたってGDP成長率が20%を超えると予測する銀行も出てきました」

30年後にはGDPが約200倍になる計算だ(IMFでは’13年は28%、’14年は19%と予測)。

「株価指数は3万2000ポイントに上昇し、最初に買った石炭企業・バガヌールは1株500トゥグルクが4万トゥグルク、80倍に。僕は3万トゥグルクで半分売っちゃったんですけどね」

ほかの銘柄も2〜4倍は当たり前、口座を開設して株主にもなったBD証券の株価も12倍に。

「口座残高は5倍になりました。ただ、為替が4〜5割くらい円高になったので、円換算では2〜3倍。ただ、鉱山開発が進めば貿易黒字に転換し、為替も強くなると期待しています。今後はセメントや建設など、インフラ関係の会社に投資しようと考えています」

10代の頃は暴走族の特攻隊長だったボウイ氏。新興国投資においても、先頭を走ったのが大きな利益に繫がったようだ。




ボウイ氏

投資歴5年の28歳。モンゴル株のほか、ベトナム、ドバイ、アメリカの株やファンドにも投資。現在は会社員の傍ら、モンゴル株に関する情報をブログやツイッターで発信中。http://mongolia-dream.com/