25・75移動平均を反転ポイントに




 総選挙直後ということもあって相場は円高基調。なので、5分足で宵の明星や毛抜き天井が出るのを待って、その高値を損切りのポイントとする作戦をチョイス。うまくいけば数秒で10pipsくらい抜ける。でも、これを実践してみたところいきなり10pipsの含み損! 宵の明星出現で下げるかと思ったのだが、そのまま上昇し続ける……。

 「リズムはワン・ツー・スリーなんだから、ワンで乗れって! スキャルは逆張りだ! ツーを確認してからエントリーなんて、弱気なトレードしてるから、やられんだよ。スリーまで行かないでツーで終わることもあるんだから、ワンで入ってツーで決済すんだよ」

 逆張りに及び腰のオレを見てついに、兄貴が一喝&ハリセン! そのとき恐怖で震えた手が無意識にマウスをクリックしてしまい、マイナス10pipsで損切り。早くもさっきの勝ちがチャラ……。黙ってオレのトレードを観察する姉貴の視線が突き刺さる!

 気を引き締めてチャートに食い入っていると、5分足はみるみる5SMAを超えて上がっていく。レジスタンスの目安にしていた5SMAを抜けて、売りどころがわからなくなる。そんなとき、兄貴は急に優しい口調に。

 「トレンドが下だなってときは25でも75でも移動平均線にタッチしたとこで、とりあえず男売りすればいいんだよ。25にタッチして売って、それでも上がったら75まで待つ。中途半端に損切りするのはもったいないから」

 ときに含み損や弟子の不甲斐なさを"男我慢"で耐える胆力も兄貴流には必要なのだ。

 そんな兄貴のアドバイスどおり、25SMAをいったん突き抜けて下げ始めたところで売りを撃ち込むとこれが成功! 兄貴スキャル、やっぱり使えそう。
 ただ、先ほどの原則[2]を守ろうとすると、トレードチャンスはけっこう少なめ。つい待ちきれなかったり、うっかり明星や毛抜きといったシグナルを見落として、遅れて入ってしまい何度か負けトレードを重ねつつも、ようやく身をもって確立したマイルールその[3]がコレ。



ワンで入り、スリーまで利益を伸ばす



 [3]ワンで入ってツーで出る。スリーに慌てて飛び乗らない!

 宵の明星が出てワン・ツー・スリーなら、ワンで入れば利益がスリーまで伸ばせる。もし、シグナルを見落としたときは素直にあきらめるのが無難。ツーで入れば痛い目を見る確率が高くなるだけ。

 そんなトレード分析を行っているうちに、夕方5時頃からトレードを始めて気づかず4時間弱が経過。最後には男売りがたびたび成功するようになって、おのずと一日の利益が気になる!

 「な、FXなんてイージーだべ。弱トレーダーだって、オレんとこくれば勝てるんだって」

 兄貴のご機嫌ぶりからも、自分のトレードがレベルアップしたことを実感。そしてこの日初めて笑顔を見せてくれた姉貴からは「あとは度胸ね」のアドバイスが!

 押忍。度胸見せるッス。明日からは取引枚数増やします!





兄貴
2008年6月にFXを開始し、1000万円を1億5000万円にした兄貴。
「FXデイトレード兄貴の随筆」