大手ドイツ個別銘柄ならADRで購入も可能!


日本の証券会社からは、ドイツ株の購入は難しい。そこでオススメしたいのがADR(アメリカ預託証券)。これは、アメリカの株式市場を介して、外国株をドル建てで購入できるシステムだ。海外投資アナリストの多田靖志氏は、ADRのメリットについてこう語る。

「通常、海外投資では、国内に上場していない個別銘柄は買えませんが、ADRやCFDなどを使って投資することは可能です。ADRはアメリカの株式市場を経由することで、ドイツに限らず、多数の海外企業に投資ができます。ただ、日本国内から購入しづらいのがデメリットですね」

国内にもADRのドイツ銘柄を扱う証券会社はあるが、手数料が非常に高い。手数料の安いネット証券でも、ドイツの銘柄の取り扱いは極端に少ない。

「日本にはないADR銘柄に手を出すなら、アメリカのネット証券を利用するのが得策。例えば、国内で唯一ドイツADRを扱う楽天証券では、1取引に31.5ドルの手数料がかかる。取引単位も買い付けは10株単位からで一度に大量の株の保有が必要です。一方、アメリカのネット証券なら、ドイツ個別銘柄のADRはすべて取引可能ですし、売買手数料は数ドル程度。単位も1株から売買できます」

語学に自信があれば、アメリカのネット証券を利用するのもいいが、一般人にはちと荷が重い気も。

「そこでオススメなのが『インタラクティブ・ブローカーズ証券』。です。ここはアメリカのネット証券会社で唯一日本語の対応が可能。毎月、口座維持費10ドルとデータ購読料10ドルかかりますが、手数料は1取引につき1ドルだけ。直接、フランクフルト証券取引所経由で個別株も購入できますが、1取引の手数料が6ユーロ、データ購読料も15ユーロなので、ADRのほうがお得です」

ただし、まだ日本支店は昨年オープンしたばかりで、サービスの安定度には疑問の余地があるので、その点は注意が必要だ。さて、気になるドイツ銘柄の選び方だが。

「ADRのドイツ銘柄で現在伸びているのは、やはり機械、自動車関連。もし個別株選びが不安なら、ドイツ企業だけで構成されたEFT、『iShares MSCI Germany Indes(EWG)』がオススメです。ただし、こちらも国内で取り扱いがないので、アメリカのネット証券から購入を」





小川佳紀氏

フィスコ株式リサーチ部アナリスト。国内証券に在籍後、’09年5月に同社へ入社。一部上場から新興国まで、幅広い株式分析に携わる。日本証券アナリスト協会認定会員でもある



多田靖志氏

投資教育企業である180代表。また、会員制投資クラブ「180投資クラブ」の運営者でもある。アメリカの市場を主に、海外投資の教育などに携わる。個人投資家としても活動