公的取引所の安全性がくりっく株365の魅力


特に陳氏がプッシュするのが、昨年始まったばかりのくりっく株365だ。

「くりっく株365の最大のメリットは、取引所CFDならではの安心感と公正さです」

取引所CFDというのは、公的な市場において売買が行われているということ。証券取引所と証券会社の関係のように、くりっく株365の取扱業者はあくまでも窓口にしかすぎない。それに対し、従来のCFDは「店頭CFD」と呼ばれ、各業者が独自に提供しているサービスとなる。

「CFD業者が任意に値段を決めている店頭CFDと比較すると、取引所CFDのほうが値段の付け方に透明性が高く、市場の信頼性も高い。店頭CFDの業者も誠実に対応していますが、万一何かあったときに対応しきれません。また信託保全がされているといっても、業者の倒産リスクを考えると、くりっく株365のほうが安全。自分の資産を預けるわけですから、慎重になるに越したことはありません」

そのほかにも、くりっく株365と店頭CFDでは、上表のような違いがある。特に税制の違いは大きく、仮に年に2000万円勝ったとして、店頭CFDなら1000万円税金で取られてしまうところを、くりっく株365なら400万円で済むのだ。

ただし、くりっく株365にも弱点はある。ひとつは銘柄の少なさだ。株価指数だけなのは仕方がないにしても、ダウくらいは欲しいところだが……。

「そこはくりっく株365の弱い
ところなので、今後は銘柄数を徐々に増やしていく予定のようです。ダウはライセンスの問題で難しいらしいのですが、ほかのアメリカ株の指数を開発中という噂は聞いています」

売買手数料が必要なことやスプレッドが広めなのもデメリットだ。

「手数料は、取引所の信頼性を担保するためには仕方がないんですよ。スプレッドに関しては、今後参加者が増えればもっと小さくなると思います。取引所FXのくりっく365も、最初と比較すると今はかなりスプレッドが小さくなってますよ」

そんなくりっく株365の登場で、ますます勢いづくCFD業界。次回からは、実際にCFDで勝っているトレーダーの手法を紹介しよう。





陳満咲杜氏

日本のFXの黎明期から業界に関わるトレーダー兼アナリスト。主な著作は『CFDトレーディングの真実』(扶桑社)など