ユーロ安の恩恵で指数は史上最高目前!

ドイツ株の進撃は当分止まらない



ユーロ安を受けて、輸出大国であるドイツの株価が急上昇中。これまでドイツに関心がなかった人でも、これから戦略的に仕込めば勝算は多いにアリ。いざ、ドイツ市場へ突入!



なぜいまドイツなのか?


昨年のギリシャの財政破綻を皮切りに、経済危機に直面したかに思われたユーロ圏。だが、海外投資家や旅行者の間で、欧州で唯一「めちゃくちゃ好景気」と囁かれる国がある。それは、ドイツ。なかには「スペインの大道芸人はドイツ人観光客からのチップだけで生活ができる」という噂まであるほどだ。景気の悪い欧州で、なぜドイツは好景気なのか。証券アナリストの小川佳紀氏はこう語る。

「まず、ひとつにはユーロ安が要因です。ドイツは工業製品に特化した、輸出大国。ユーロ安になれば、当然輸出先でドイツ製品の販売価格が下がる。それゆえ、アメリカや中国などで、ドイツ製品の輸入量が急増しているんです」

さらに、ユーロ安以外にもドイツ製品が世界で受け入れられる理由があるらしい。

「温暖化により、世界的に排気ガスの少ない小型環境車の需要が高まっている。また、中東情勢によって原油価格が高騰し、ガソリン使用量が少ないエコカーが人気を呼んでいます。これを背景に、BMWやフォルクスワーゲンなどドイツの大手自動車会社が小型環境車に力を入れ、輸出増加に成功。発表によれば、'10年の自動車産業 を含めたドイツ全体の輸出額は、前年比の11%も拡大しました」





外国への輸出拡大に加えて、国内に労働者が流入して内需も増大?


さらに、ドイツの好景気を受け、オーストリアなどの近隣諸国の労働者がドイツへ集中的に流入するという現象も起きているらしい。

「EU諸国全体の景気はまだまだ低迷中。ドイツの好景気の恩恵にあやかろうと、近隣のEU諸国からドイツへ出稼ぎに行くケースも増えています。人が増えれば経済が活発化するのは必然ですよね」

結果、相乗効果でドイツ国内が潤うだけでなく、近隣諸国の景気回復に一役買っているということ。

「また、昨年までは新興国投資が活発でしたが、今年のマネーの潮流は『新興国』から『先進国』へ戻ってきています。なぜなら新興国は経済成長率は高いけど、インフレも激しい。結果、各国でインフレ抑制のため利上げを連発するなど、景気を抑える動きがある。そのリスク回避として、投資家たちが先進国に注目しているんです」

安定性も高く利益も高いならば、投資先としては魅力的。では、ドイツ市場を陥落するべく、具体的な投資方法を検証してみよう。



小川佳紀氏

フィスコ株式リサーチ部アナリスト。国内証券に在籍後、’09年5月に同社へ入社。一部上場から新興国まで、幅広い株式分析に携わる。日本証券アナリスト協会認定会員でもある




多田靖志氏

投資教育企業である180代表。また、会員制投資クラブ「180投資クラブ」の運営者でもある。アメリカの市場を主に、海外投資の教育などに携わる。個人投資家としても活動