その日経225先物、大阪証券取引所に上場しているものが一般的だが、最近ではアメリカのシカゴマーカンタイル取引所(CME)に上場している指数の取引も可能に。西村氏によれば、その「CME225」のほうがシストレの対象としての魅力が高まっているという。

 「以前は日本人には馴染みの薄いマイナーな市場で、流動性の問題からシストレには向いていなかったのですが、最近は取引参加者も増えて、シストレで十分利益を得られる市場になってきています。アメリカの市場ですが、円建て取引ができる点も魅力です。
 でも、CME225の最大の魅力は何と言っても、ボラティリティ、つまり変動幅です。相場が動いてこそ、大きな利益を得るチャンスが膨らむもの。ボラティリティの大きな市場は、それだけ投資のチャンスに溢れているということになるのです」

 右図を参照すれば、’08年のCME225の変動幅は大証225の約1・4倍。その差は約70円となっている。その差の分だけリスクは大きくなるわけだが、同様にリターンも大きくなるのだ。

 大証225よりもトレードチャンスが豊富な点も魅力とか。

 「大証の225は、アメリカ市場の影響を受けるため、ギャップアップ(前日終値より高く寄り付くこと)やギャップダウン(前日終値より低く寄り付くこと)することが多くなっています。ギャップが大きくなっていることも図からわかるはずです。寄り付きで動く分、場中での変動が小さいので、トレードのチャンスも少なくなってしまうのです。一方で、CME225ならば市場参加者が多いのでザラ場でも一定のボラティリティがあります。利益を伸ばしやすいのはもちろん、トレード機会も豊富にあると言えるでしょう」

 日経平均株価は特にアメリカの影響を受けやすい指数。サブプライムショック以降は、NYダウが暴落すると大証225も前日終値よりも200円、300円安く寄り付くことも一般的になってしまった。相場の方向性を読みやすいとも言えるが、寄り付きで乗っかれなければ元も子もなし。その点、CME225のコアタイムはサラリーマンの生活にリンクする。

 「CME225なら、大証の夕場が閉じた後、日本時間で夜8時以降もトレードができるんです。そこから翌朝6時15分まで(サマータイム期は5時15分まで)フォローしているのですが、『30分高値安値レンジ』(左図)を見て頂きますと、ニューヨーク証券取引所が開く23時30分(サマータイム期は22時30分)から2時間程度が最も値動きが激しい時間帯になるとわかります。仕事を終えて家に帰り、ホッとしたところで、CME225はちょうどトレードに適した時間を迎えるわけです」




西村貴郁氏
'75年生まれ。アーサーアンダーセン税務事務所、KPMG税理士法人を経て、ウエストビレッジインベストメント(http://www.wvi.jp/)を設立し、システムの販売やシグナル配信を行っている。
著書に『トレードステーション入門』(パンローリング刊)などがある