2011/8/15 トレイダーズ証券「みんなのFX」

金曜日のドル円はだが、東京時間に仲値に向けて買いが優勢となり堅調に推移していたものの、仲値後は失速。76.80円付近まで値を崩し軟調な展開になった。その後の欧州勢参入後でも、GLOBEXのNYダウ先物の下落を受けて、市場にリスク回避ムードが高まると76.50円付近まで下押しに。だが、NY市場では米小売売上高が0.5%と市場予測通りとなり市場に安心感を誘いリスク回避姿勢が後退すると76.90円付近まで反発した。引けにかけて、週末で市場参加者が減少するなか方向感に乏しい展開となり76.802円で取引を終えた。なお、終値ベースでは6営業日続落となっている。

ユーロ円は序盤、ユーロ圏の景気下振れリスクが懸念され軟調な展開になると、日経平均が前日比でマイナスに転じたのを嫌気し108.80円付近まで軟化した。欧州勢参入後には、NYダウ先物の下落に株安連鎖が意識され108.527円まで下押しとなったが、欧州株が前日比プラス圏へ持ち直したことでリスク回避の巻き戻しの動きとなり109.30円付近まで反発となった。NY市場では強い結果の米経済指標の発表を受けて、NYダウが上昇したことにより、リスク選好ムードが高まったことから、堅調に推移し2営業日続伸となる109.425円で取引を終えた。


今日の展開


ドル円は、5日米格付け会社S&Pが米国債の格付けを引き下げたことから、欧米株式市場は大幅安となりリスク回避の円買いドル売りが優勢となったほか、海外ファンド勢から史上最安値を更新を狙った動きもみられた。そういったなかで、G7は緊急の電話会談を実施したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)では異例の低金利を2013年半ばまで維持すると発表するなどして市場の安定化を図ったものの、根本的な債務問題が解決されていないため、依然として下値リスクは高いと言えよう。

今週の米経済指標は、15日ニューヨーク連銀製造業景気指数、対米証券投資、NAHB住宅市場指数、16日輸出入物価指数、住宅着工件数、鉱工業生産、17日卸売物価指数(PPI)、18日消費者物価指数(CPI)、景気先行指標総合指数、中古住宅販売件数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数などが発表を控えている。5日に発表された米雇用統計が強い結果だっただけに、今週の指標結果から持ち直しが確認できれば、NYダウの上昇に伴ってリスク回避姿勢の後退から、ドルが選好される場面が見られるかもしれない。

ユーロは、2日米格付け会社EGAN-JONESによるフランス国債の格付け引き下げを受けて、ユーロ圏のソブリンリスクが懸念されリスク回避の動きが一段と強まってきている。ただ、イタリアでは追加緊縮策として、今後2年間で財政赤字を455億ユーロ削減することで財政再建に取り組む姿勢を示しており、ユーロ圏の高債務国が追随する動きとなれば市場に安心感が広がりユーロのポジティブサプライズとなろう。

[今週の予想レンジ]
ドル ・円  75.00-81.00
ユーロ・円 107.00-114.00
ポンド・円 123.00-129.00

【今週の主な経済指標】
8月15日
8:01 GBR ライトムーブ住宅価格(前月比/前年比)
8:50 JPN 四半期GDP(速報値)(前期比/前期比年率)
8:50 JPN 四半期GDPデフレーター(速報値)(前年比)
21:30 USA NY連銀製造業景気指数
22:00 USA 対米証券投資収支

8月16日
10:30 AUS 豪中銀金融政策決定理事会議事録-公表
15:00 GER 独・四半期GDP(季調済)(速報値)(前期比/前年比)
17:30 GBR 消費者物価指数(前月比/前年比)
17:30 GBR 消費者物価指数(コア)(前年比)
17:30 GBR 小売物価指数(前月比/前年比)
17:30 GBR 小売物価指数(コア)(前年比)
18:00 EUR 四半期GDP(季調済)(速報値)(前期比/前年比)
18:00 EUR 貿易収支
21:30 USA 輸入物価指数(前月比/前年比)
21:30 USA 建設許可件数
21:30 USA 住宅着工件数
22:15 USA 鉱工業生産(前月比)
22:15 USA 設備稼働率

8月17日
7:45 NZL 四半期生産者物価指数(前期比)
17:00 EUR 経常収支(季調前)
17:30 GBR 失業率 / 失業保険申請件数
17:30 GBR 金融政策委員会(MPC)議事録−公表
18:00 EUR 消費者物価指数(前月比/前年比)
18:00 EUR 消費者物価指数(コア)(前年比)
21:30 USA 生産者物価指数(前月比/前年比)
21:30 USA 生産者物価指数(コア)(前月比/前年比)

8月18日
8:50 JPN 通関ベース貿易収支(季調前)
17:30 GBR 小売売上高指数(前月比/前年比)
21:30 USA 消費者物価指数(前月比/前年比)
21:30 USA 消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
21:30 CAN 景気先行指数(前月比)

8月19日
15:00 GER 生産者物価指数(前月比/前年比)
20:00 CAN 消費者物価指数(前月比/前年比)
20:00 CAN 消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)

≪2011年8月12日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
12日ミシガン大学消費者態度指数が54.9と市場予測の62.0を下回ったことから、
リスク回避が強まる場面が見られたものの、この水準では割安感から「ブル」優
勢。先週から荒れた相場展開となっているものの、為替介入の期待感も高まって
いるため、下落局面では積極的に押し目を探したい。ただ、深追いするには介入
材料が乏しいため、ポジションの傾け過ぎには注意したい。


ポンド円「ブル」
欧米株式市場の上昇を受けてリスク回避姿勢が和らいだことにより、ポンドが選
好された。参加者も約80%が「買い」を支持。英国経済の先行き不透明感が強ま
るなか、英国内の経済格差を背景とした暴動が沈静化にいたっていないことも懸
念材料になろう。また、外的要因では、国債格下げリスクが取り沙汰されている
イタリア、スペインなどの欧州債務問題もあり、ポンドの上値は限定的になろう
か。


豪ドル円「ブル」
欧州連合(EU)加盟4カ国で金融株の空売りが一時禁止になったことを受けて、
欧州株式が上昇しリスク選好ムードの高まりから、豪ドル買いが優勢となり「ブ
ル」に。今週は16日に豪準備銀行(RBA)理事会の議事録が公表される。米経
済成長の鈍化や欧州の財政問題を背景に、豪経済への影響も懸念されているなか、
前回の理事会ではインフレに警戒感を示しつつも金利据え置きを決めた。しかし、
金融市場の状況が当時より悪化していることや、先週の豪経済指標が軒並み弱か
ったことから、RBAの声明を注視したい。


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