2011/8/11 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、前日のNYダウの反発を受けてリスク志向が改善したことにより77.300円まで上昇した。しかし、買いが一巡すると米景気の先行き懸念からリスク回避ムードが高まり軟調な展開に。欧州市場に入っても、GLOBEXのNYダウ先物の下落を受けて、売り圧力が優勢になると76.343円まで軟化した。NY市場に入ると、日本政府、日銀による円売り介入が警戒され下値が限られると、NYダウの下げ幅縮小の動きに伴ってリスク回避姿勢が和らいだためドル買いが進行し76.891円まで回復したものの、終値ベースではこれで4営業日続落となっている。

ユーロ円は、NY市場の流れを引き継ぎオセアニアタイムに111.242円の高値をつけたものの、短期勢から利益確定の売りに押され110.65円付近まで反落した。欧州勢参入後には、欧州高債務国による信用不安が意識されたほか、NYダウ先物の下落を受けてリスク回避の円買いユーロ売りで109.90円付近まで下押し。NY市場に入っても、フランスの国債格付けが引き下げられるとの噂が広がり108.309円まで下落幅を拡大した。引けにかけて、ショートカバーが散発的に入り109.046円まで戻し取引を終えているものの、前日比-1.598円の大幅な下落となった。

今日の展開


米景気の先行き懸念を背景にNYダウが下落するなど、投資家の不安心理が高まっているなかで、本日にもオバマ米大統領とバーナンキFRB議長による経済情勢に関する対談が行われる予定になっている。この会談で追加金融緩和策(QE3)の具体的な内容に踏み込むのか注目したい。また、米投資銀行大手ゴールドマンサックスは「何らかの形で量的緩和第3弾(QE3)が実施される確率は5割以上になった」としFRBが量的緩和措置を再開するとの見通しを示しており、仮にQE3に進展があった場合は一段とドル安が進行し史上最安値の更新もありそうだ。

ユーロは、欧州中央銀行(ECB)がイタリア、スペインの国債を購入し両国の10年債利回りを5%台前半まで低下したものの、欧州各国を取り巻く財政問題が解決したわけではないため、引き続きリスクは高いままと言えよう。また、欧州連合(EU)は欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の融資枠を規模拡大する方針だが、ドイツが求めているように各国政府が堅固な財政基盤を整えない限りユーロ安のトレンドは変わらないかもしれない。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 75.60-78.00
ユーロ・円 106.60-110.40
ポンド・円 122.00-125.00

【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 新規雇用者数 7月
10:30 AUD 失業率 7月
15:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 7月
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
21:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 6月
21:30 CAD 貿易収支 6月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 貿易収支 6月

≪2011年8月10日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

ドル円は「ブル」
米国債の格付け引き下げから世界同時株安連鎖が進行しており、リスク回避一色の様相
を呈している。しかし、史上最安値の更新が意識される水準であることから「買い」優
勢。日本政府、日銀による為替介入の可能性も低くないものとみられ、下落局面では押
し目を探したい。


ポンド円「ブル」
英中央銀行のインフレリポートで「経済成長見通しは5月時点より弱い」「下向きのリ
スク」が示されポンド売りが強まり124円台を割れたものの、この水準では割安感から
「ブル」となった。しかし、英経済の見通しの悪化にくわえ、経済格差を背景とした暴
動も拡大の一途を辿っており、英経済に与える影響を不安視する見方が強まっているた
め、下値への動きには警戒を強めておきたい。


豪ドル円「ブル」
欧米株式市場の株価の急落を受けて、リスク回避色が鮮明になるとリスク資産を圧縮目
的の売りが出され豪ドル円は下落したものの、下値での押し目買い意欲が強く「ブル」
を堅持。しかし、リスク資産を安全資産に移動する動きが日を追うごとに強まっており、
高金利通貨の豪ドルを積極的に買い進むのは困難な地合いになろうか。


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