[その3]手法の検証の必要性を自動売買で認識せよ!



「今思えば、以前は明確な売買ルールがなかった。どれだけお金を捨てたかったんでしょうね」

と語るのは、FXの自動売買歴2年の松本高広氏(仮名・24歳)。以前は日本株の裁量トレードで大負けしていたが、自動売買を始めてから資金は約40倍になった。

「日本株では勝てなかったのに、’08年秋にCFDでニューヨークダウのトレードを始めたら、7営業日で15万円を100万円以上にできた。『市場が閉まる直前の1時間は一方向に動きやすい』というのを聞いて、そのトレンドに乗った結果なんですけど、そこで『大きなトレンドに乗れば儲かる』と初めて理解できた。それで同じような銘柄を探してたら『夕方以降(欧州時間が開いた直後)にポンド/円が一方向に動きやすい』と気づいて、FXを始めたんです」




裁量トレードでもバックテストでルールを検証すべき



そして’09年1月、ネットの某所でMT4のEAを拾ったことで、本格的に自動売買をスタート。

「無料でダウンロードして使ってみたんです。そして実際にEAを使ってみたら、ロジックを検証するバックテストの重要性に気づいた。裁量では自分が考えている売買ルールが通用するのかどうかを細かく検証しないじゃないですか。でも、EAが有効かどうかを判断するにはバックテストしないと話にならない。しかも結果が見えるので、ルールを強化、最適化することもできる。これに気づいてからEAにハマっていきましたね」

ネットで情報を集め、海外のEA掲示板なども解読し、ひたすらEAを拾ってバックテスト、カスタマイズ、最適化を繰り返した。’09年末にはMT4、EAを使いこなせるようになっていたという。

「すごく孤独な作業なんですよ。’09年は家族以外にはほとんど会わず、100以上のEAを検証しまくって試していました。それでようやく安定した結果を残せるEAを作れるようになりましたね」

しかし、そこからさらなるブレイクスルーを体験する。

「ネットの情報には目新しく感じるものがなくなってきたんで、昨年1月に初めてEAの勉強会に参加したんです。そしたら自分と同じか、自分以上に知識にある人たちがいた。意気投合してチームを組んでEAを作ることになったんですが、新しいアイデア、ロジックを一緒に磨き上げることができて、一人でやってた頃とは全然違いましたね。おかげで、そのEAはほぼ完成の域に達して、安定した収益を上げてくれています」

現在はロジックの異なる4つのEAを動かしており、今年の利益目標は「最低3倍」と強気だ。

「ただ、同じEAをずっと使える保証はない。ある日突然、利益が出なくなることもあるので、新しいEAを作り続ける必要があります。自動売買はやることが多く、決して楽な道ではないですよ」




海外のMT4フォーラムhttp://www.forex-tsd.com/

海外にもMT4のEAで自動売買を行っている投資家は多く、フォーラム(掲示板)でEAの無料配布、ロジックやFX業者の情報交換などが活発に行われている。翻訳機能を活用して読み解こう