大統領選、Facebook上場を目前に

IT銘柄を筆頭に米国経済覇権が復興する



ここ最近のオバマ政権の動きから読み取れる、アメリカ経済の行く手とは。そこにはどんな儲けの種が待ち受けているのか――。米経済復興と、その先にある新バブルに乗り遅れるな!



米政権内部に異変あり。その先には新ITバブルが!


「中東・北アフリカの民主化デモで活躍したのはフェイスブックやツイッターでした。反米活動家がフェイスブックでデモを呼びかけたなんて話も(笑)。今や、アメリカの国力の源泉は、経済力から、ITを中心にしたソフトパワーへと移行しているのです」

そう分析するのは、国際政治学者の藤井厳喜氏。出自は「アンチ・ビッグビジネス」のオバマだが、そのスタンスに変化が生じているようだ。

「2月にザッカーバーグ(フェイスブック創業者)やエリック・シュミット(グーグルCEO)ら、IT業界のトップを集めて夕食会を開きました。政権にも金融業界出身の人材を加えて、金融・IT・政治を結ぶ新たなトライアングルを形成しつつあります」

オバマ政権で金融業界への規制強化を進めていた元FRB議長のボルカーは実権を喪失。ジーン・スパーリング(国家経済会議委員長)やビル・デイリー(首席補佐官)といった大手投資銀行出身の人材が政権中枢を固めつつある。

「ボルカーは財務省とチェースマンハッタン銀行を行ったり来たりしてFRB議長まで上り詰めたロックフェラー財閥系の人物。オバマはそれを離れて、新たに台頭してきたニューマネーにすりよろうとしているわけです」

その狙いとは――。

「もちろん、来年11月大統領選挙での再選。景気を拡大、株式市場を持ち上げて支持率を高めておきたい。そのためのIT・金融へのすりよりです。おそらく今年中盤には『QE3』(量的緩和第3弾)を行って米ドルのばらまき政策を継続するでしょう。QE3は株式市場にはプラス。さらに市場を持ち上げるために、新ITバブルを演出しようとしています」

ITを中心とするソフトパワーで再び世界を覆わんとするアメリカ。今後注目すべきは、新ITバブルを置いて他にない!



藤井厳喜 氏

ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役。世界要人への人脈豊富。近著に『日本はニッポン!』(総和社、渡邉哲也氏との共著)