2011/7/25 トレイダーズ証券「みんなのFX」

金曜日のドル円は序盤、NY市場でのギリシャ支援の合意を背景に対ユーロを中心にドル売りが優勢となった流れを受けて、ドル円も78.40円付近まで下落したが、仲値公示にかけて本邦輸入企業からの実需のドル買いが持ち込まれ78.723円と高値へ反発。欧州市場に入ると、欧州主要株価指数やNYダウ平均先物が軟調となったほか、米国債務上限の引き上げについて依然不透明感が強く米経済への警戒感からドル売りが先行し緩やかに値を下げた。NY市場では、建機大手キャタピラーの決算利益が市場予想を下回ったことで米国株が下落したほか、米債務上限の引き上げ
問題が合意に達していないことが重しとなって、一時78.20円付近まで値を下げた。引けにかけては、NYダウの下げ幅が縮小したことで小幅反発し78.513円で取引を終えた。

ユーロ円は序盤、前日のNY時間に開催されたユーロ圏首脳会議で、ギリシャ第2次支援策を討議の上で合意したことで、材料出尽くし感から利益確定のユーロ売りが散見され、値を少し下げたものの動意に欠ける限定的な展開に。欧州市場に移ると米信用不安が高まり欧州主要株価指数やNYダウ平均先物が下落したほか、ノルウェーの首都オスロで起きた爆発を受けリスク回避の動きが強まりユーロ円は112.268円まで下落した。NY市場では、ユーロ圏首脳会議でギリシャ支援がまとまったことで週末のポジション調整の動きから小幅なレンジに終始し112.735円で取引を終えた。


今週の展開


ドルは、米国の連邦債務上限引き上げ交渉の合意が「期限ぎりぎりで妥結する」との思惑が多いなか、もし交渉が合意に達しても依然として格下げリスクは消えないとの見方から、ドル買いは一時的となる可能性もありそうだ。今週は29日に4-6月国内総生(GDP)の発表やシカゴ購買部協会景気指数の発表があるほか、数字が振れやすい耐久財受注の発表を27日に控え、悪い結果に市場が敏感に反応する可能性もあり注意したい。また月末が近いことから輸出企業の売りが強まる可能性もあり、3月17日以来の最安値の76.180円を試す可能性もあるため下値への警戒は必要だろう。

ユーロは、独仏首脳会談とユーロ圏緊急首脳会合で欧州の債務問題はいったんまとまりをみせたが、今回の対応が一応の評価基準を満たしても、先行きの不透明感が残っていることから楽観視はできないと考えられる。また、先々のユーロ圏周縁高債務国の資金繰りに対して、万全の安心感が生じると市場が認識するかどうかは不透明なため、本格的な回復となるにはまだ時間がかかりそうだ。しかし、ギリシャの債務負担軽減と、スペインやイタリアへの危機波及回避から、長らくユーロの足を引っ張ってきたギリシャ問題にようやく終わりが見えてきたとの期待から対ドル、対円ともに上値を探る展開となろうか。

[今週の予想レンジ]
ドル ・円 76.00-81.00
ユーロ・円 111.00-114.00
ポンド・円 128.00-132.00

【今週の主な経済指標】
7月25日
10:30 AUS 豪・四半期生産者物価指数(前期比/前年比)

7月26日
7:45 NZL NZ・貿易収支
17:30 GBR 英・四半期GDP(前期比/前年比)(速報値)
22:00 USA 米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
23:00 USA 米・新築住宅販売件数
23:00 USA 米・CB消費者信頼感指数

7月27日
10:30 AUS 豪・四半期消費者物価指数(前期比/前年比)
21:30 USA 米・耐久財受注(前月比) / 米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
27:00 USA 米・ベージュブック(地区連銀経済報告)-公表

7月28日
6:00 NZL NZ中銀 政策金利発表
16:55 GER 独・失業率 / 独・失業者数増減(前月比)
18:00 EUR ユーロ圏・業況判断指数
21:30 USA 米・新規失業保険申請件数(前週分)
23:00 USA 米・中古住宅販売保留指数(前月比)

7月29日
7:45 NZL NZ・住宅建設許可(前月比)
8:01 GBR 英・GFK消費者信頼感調査
8:30 JPN 日・全国消費者物価指数(コア)(前年比)
8:30 JPN 日・東京消費者物価指数(コア)(前年比)
8:30 JPN 日・完全失業率 / 日・有効求人倍率
8:50 JPN 日・鉱工業生産(速報値)(前月比/前年比)
15:00 GER 独・小売売上高指数(前月比/前年比)
18:00 EUR ユーロ圏・消費者物価指数(速報値)(前年比)
21:30 USA 米・四半期GDP(速報値)(前期比年率)
21:30 USA 米・四半期GDP価格指数(速報値)(前期比)
21:30 USA 米・四半期コアPCE(速報値)(前期比)
21:30 USA 米・四半期個人消費(速報値)(前期比)
22:45 USA 米・シカゴ購買部協会景気指数
22:55 USA 米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

≪2011年7月22日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
4か月ぶりの安値となったことで割安感から参加者は依然ドル買いが優勢となっており
「ブル」が継続となっている。先週発表された米経済指標のフィラデルフィア連銀製造
業指数好結果だったが、連邦債務の上限引き上げ協議への合意が不透明なほか、ギリシ
ャ支援がまとまったことで対ユーロでドルが売られやすい地合となろうか。


ポンド円「ブル」
130円を大きく下回っていることから参加者は「ブル」を選択。7月分英金融政策委員
会(MPC)議事録では直近の英国経済の弱さが長期化し、目先の利上げの必要性が後
退との見方が強い。また緊縮財政による英景気回復の先行き不安が高まっている中で、
来週26日に英4-6月期国内総生産(GDP)速報値が予定されており、内容次第では量的緩
和拡大観測が強まる可能性もあるため、上値は重い展開となろうか。


豪ドル円「ブル」
NYダウや原油先物相場の下落に伴って、資源国通貨の豪ドルは売りが選好されたもの
の、参加者は依然として金利差を背景に買い意欲は旺盛で「ブル」を維持。ギリシャ
問題に一区切りがつき、米国債務上限引き上げ協議も近く合意に達するとの観測が出
ていることから、株式、原油相場などリスク志向が上昇ししているのに加え、株高・
ボラティリティー低下から高金利通貨のキャリートレード意欲が刺激されバイアスは
強気となろうか。


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