【12:30】

後場がスタート。
仕手株っぽく動く第一三共の暴騰に乗れるのか?


後場がスタートするも、あいかわらず値動きは小さい。その後も1時間以上、三空氏は様子見のまま。我慢できずにエントリーすることなく、わからないときは様子見する忍耐力も必要なようだ。

13時50分、「第一三共が高騰」という情報をネットでキャッチ。30分で約40円も上がっている。

「さすがにこれは上がりすぎかな」

反落狙いで売り注文を入れるが、直前で思い直してキャンセル。だが、数分後に本当に反落を始めた。

「あー、売っとけば……。でも、特に材料はないし、これは誰かが仕掛けてると思うから、もう一回上がり始めれば乗るのもアリかな」

三空氏は売買注文が一覧で表示される"板"を見ている。投資家の意図や相場の流れを見てタイミングを計っているのだ。

14時30分頃、第一三共が再び上がり始めた。三空氏は36分、1683円で5000株を買う

「きたー!」

数分後、その日の最高値を更新すると「さらに上がる可能性もあるけど、ここはいったん利益を確定します」と、44分に1693円で利益確定。その後、1695円まで上げるもそこが天井だった。



「仕掛けた人は最後まで上げたかったでしょうけど、誰もついてこなかった。'05 年の上昇相場ならほかの人も乗ってきたでしょうけど、参加者の少ない今は難しいですね」

そのまま15時になり、後場も終了。日本市場での成績は、約1万8000円のプラスという結果に。

後場が終了して休憩していると、日経225が上昇している。国債の格付け変更があったのだ。

「Aa3からAa2に引き上げられたんで、円高と日経先物が上がってますね。ただリアルタイムで見てても、この値動きは取れなかった」

トレードを一休みし、メールの返信や原稿執筆などの仕事をしていると、小誌の別の特集の取材班が到着。疲れた表情は消え、元気に取材に対応。


【18:00】

ヨーロッパの 株式市場は上昇。
円安に向かうなか、 ポンド円で勝負!


取材や仕事が終わると、トレード開始から12時間、ようやく折り返し地点だ。日本国債の格付け変更による影響でヨーロッパ市場もじり上げ、為替は円安方向に動いていた。18時50分、5分足でボリンジャーバンドの2σにタッチしたときに三空氏はポンドを145・7円で10万通貨ショート

「下がるなら145・2円まで一気に落ちそうなんですよね」

しかし、その後は膠着。不眠時間が30時間に突入した三空氏は断続的に1〜2分ほど意識を失っている。そして19時34分、146・25円で損切り

「朝は143円だったのに、12時間で3円も動いてますよ。もう一度、売ってみようかな」

145・84円で再度10万通貨ショート。しかしそのポジションも40分後には146・3円の逆指値の損切りに引っかかった。ポンド円の2回のトレードで合計10万1000円の損失。日本株で稼いだ5万円が吹き飛んだ。

「やっぱりポンド円は手を出しちゃダメですね。株だと投資家の心理がわかる気がするけど、為替は人間の体温が感じられないから難しい。とりあえずご飯に行きますか」

迫り来る睡魔と戦うため(?)、事務所近くの店で醤油にんにく丼をオーダー。三空氏が得意とするアメリカ市場で取り返せるか?

アメリカ市場が開く前に、経済指標の予定を確認する三空氏。今夜は重要な指標の発表はないが、深夜2時からアメリカのガイトナー財務長官の講演があるようだ。早速2ちゃんねるの「ドル円スレ」で生中継されるサイトのURLも入手できた。



【22:30】

アメリカ市場が オープン!得意のNYダウで 原資回復なるか?


そしてついに22時半を過ぎて、アメリカ市場がオープン!

と、1分も経たないうちにいきなり8363ドルで20枚を買い、38分には8381で10枚追加

「ここ数日下がってたし、寄ってすぐに直近高値をブレイクしたので。その後、1分足でも直近高値を更新したので買い増しました」

NYダウは徐々に上がり始め、三空氏は「上ヒゲがいっぱい出てきた」ので8380、8378、8377で利益確定。かと思うと1分後に10枚を8374でドテンショート。さらにその1分後にも8381で10枚追加

「ナスダックが下げてるんですよね」

取引画面にNYダウ以外にもナスダック、ドル円、ポンド円、金、原油などを表示させ、相場が何に反応しているのかを見ている。そして23時2分に8372、5分に8371で利益を確定

「はっきりしない動きですね。でも、上値は重そう」

23時8分、9分に売りでエントリー。同時に「ここを割れたら下がりそう」と、8365に逆指値で売り注文を入れる。すると13分に注文が刺さった直後に急上昇。

「おいおい! なんで上がんの?」

19分に8390で20枚、8386で10枚を損切り。アメリカ市場での利益を吐き出してしまった。

「上かなぁ。でも、ボリンジャーバンドにタッチしたのに勢いがないし、1分足では下に行きそうだし……」

そこで25分に8405、8403で10枚ずつ売り。その後、8400を挟んで膠着状態が続く。何度か利益が出た瞬間があったが、三空氏は動かず……と思ったら、寝てるチ 起こすべきかどうか迷っていると45分には長い陽線を出して8425にタッチ。意識を取り戻した三空氏は結局、23時46分に8420で損切り。この時点で残高は286万7740円、約14万円の負け。

三空氏の口数は減り、注文画面の取引数量をこれまでの10枚から一気に30枚に増やした。熱くなっている証拠だ。そして23時59分、8421で30枚ショート。しかし、直後に8426まで上昇し、イラだち混じりの溜め息が漏れる。もう話しかけられる雰囲気ではない。

そして日付が変わった午前0時8分には8416で10枚追加し、合計40枚。しかし0時30分、ポン!っと上に跳ねた8435で損切り。約6万2000円の損失。

ここで気分転換と夜食の買い出しを兼ね、近所のコンビニへ。帰ってくるとさっきまでイラついていたのが嘘のように、夜食を食べながら秘蔵のオモシロ動画を見て笑う三空氏。感情の切り替えの早さもトレード上達の秘訣か。NYダウは膠着状態で動きが少ない。

「アメリカ市場は寄り付きと最後の1時間が大きく動く。特に最後の1時間はトレンドが出たら一方的に大きく動くことが多い」

アメリカ市場の最後の1時間にNYダウを売買して好成績を収めてきた三空氏。さらに今日は2時からガイトナー財務長官の講演が予定されているので、それまでは様子見を決めた。NYダウは1時半前後に高値をブレイクするが「トレンドが出るには早すぎる」と静観。その後、ようやくガイトナーの講演が始まるが、大したことは言ってないようで、NYダウは2時20分〜3時20分までの1時間、8425〜8450前後の狭いレンジで推移した。

しかし3時半、5分足がボリンジャーバンドのマイナス2σにタッチしたのを合図に反転。三空氏は32分に8457で10枚買い。そして直近高値をブレイクした43分に8465で10枚を追加



三空氏
日本株で2億円稼ぎ、現在はCFDのセミナー講師も務めるデイトレーダー。
ブログ「CFDで世界デイトレ」では日々のトレードを解説。
(http://finance.toremaga.com/inspecial/39/)
「カブトモネット」も必見