2011/7/21 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円だが、東京市場ではゴトー(5・10)日の仲値につれてドル不足が観測されたほか、日経平均が一時150円高と堅調に推移したこともあり、79.30円付近まで上昇した。その後は、本邦輸出勢のドル売りが持ち込まれ79.10円付近まで押し戻される展開となった。欧州勢参加後は、リスクテイクに対する慎重な姿勢が継続し、全般的に円買いが優勢になると、じりじりを値を下げストップロスを巻き込み78.683円まで下落となった。NY勢参加後も米経済指標の中古住宅販売件数が弱い結果となったが、市場は大きくは反応せず全般的に膠着状態となるなかで動意に乏しい展開に終始し78.772円で取引を終えている。

ユーロ円だが、東京市場は、昨日の欧米株高からのリスクテイク意欲回復の期待がされたが、21日のユーロ圏緊急首脳会合に関する不透明感が根強く動きは限定的だった。午後に入っても午前中から続くリスクテイクに対する慎重な姿勢が上値を抑え重い動きとなったが、欧州勢が徐々に参入してくると、バロワン仏財務相が「明日の首脳会合では力強いメッセージが示される」、「ユーロ圏はギリシャの救済に関する目標や方法、スケジュールに同意する」との発言が好感され買い戻しの流れが優勢となり112.10付近まで反発。NY勢参加後は、ビーニ・スマギECB理事が「ギリシャの債務再編は大惨事となる」と発言したことを受け、リスク回避の円買いから111.70円付近まで下落。買い一巡後は、21日の欧州首脳会議での解決策期待感から若干値を戻したものの上値は重かった。引けにかけてはユーロドルがじり安で推移したことにつられて下押したものの、狭いレンジのなかでの動きとなり、一時112円の大台を割り込む場面もあったが積極的に下値をうかがうような展開にならず111.955円で取引を終えた。


今日の展開


ドル円は、米中古住宅販売件数が477万件(予想490万件)と軟調だったものの、オバマ大統領が上院超党派議員が提案した3兆7500億ドルの赤字削減案を支持すると発言し、連邦債務の上限引き上げ協議が進展するとの見方からドルは底堅い展開となろうか。とはいえ、積極的にドルを買い上がっていくほどの強気材料も見当たらず、6月末の量的金融緩和第二弾(QE2)終了後、米景況感の悪化懸念から本日の米経済指標の景気先行指数、フィラデルフィア連銀景況指数など、発表内容が弱い結果となった場合は、ドルが売られやすいため下方向への警戒は必要だ。

ユーロは、EU首脳会合を前に、本日の仏と独の首脳による会合で「独仏は会談で共通の立場に達した」と報道があり、アラン・ジュペ仏外相による「EU首脳が21日に解決策見いだすと自信」とポジティブな発言が聞かれたことで、21日の欧州首脳会議でギリシャ支援に関して何らかの合意・妥協が得られるとの期待感が高まっている。ただ焦点となっている民間セクターの関与方法でコンセンサスが得られるかは不透明で、格付け機関がそれを債務不履行と認定するかどうか事態は依然流動的であり、下値への警戒に注意したい。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 78.00-80.00
ユーロ・円 110.00-113.00
ポンド・円 126.50-128.50

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 6月
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 5月
15:00 CHF 貿易収支 6月
17:00 EUR 経常収支 5月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 7月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 6月
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 6月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD 住宅価格指数[前月比] 5月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 6月
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 7月

≪2011年7月20日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
79円を挟んで上下わずか50銭程度のレンジ内で推移となったが、参加者は依然買い意欲か
ら「ブル」の地合いとなっている。しかし6月末の量的金融緩和第二弾(QE2)が終了し、
昨日の米中古住宅販売件数が予想より弱い結果となったことで、米景況感の悪化懸念から
本日の米経済指標の景気先行指数、フィラデルフィア連銀景況指数など、発表内容が弱い
結果となった場合は、ドルが売られやすいため下方向への警戒は必要だろうか。


ポンド円「ブル」
英金融政策委員会議事録(BOE)は「最近のデータは目先の利上げの必要性を後退させた」
との見解を示し、金融引き締めへの期待感が後退する内容だったものの、発表前から思惑
による売りが先行していたこともあって買い戻しから「ブル」が継続となっている。しか
し利上げ期待が後退することになり、短期的には欧州ソブリンリスクが足枷となりポンド
の上値は重くなろうか。


豪ドル円「ブル」
中国上海総合指数が軟調となり、中国国内の物価上昇や政府の金融引き締めに対する警戒
感売りが優勢となったが、資源国通貨は対米ドルで堅調に推移したことが後押しとなり「
ブル」となっている。豪準備銀行の利上げ期待は後退しているものの、最近の株高・原油
高を背景にリスク選好の回復や欧米のソブリンリスクから資源国通貨・高金利通貨を物色
する動きが強まろうか。


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