「CFDはFXと比べてファンダメンタル分析が有効なんですよ」

会うなりこう話しだしたのはブログレ南アフリカランド研究所ロを運営するランケン氏。ファンダメンタル分析を駆使した長期トレードを得意としている人物だ。ただブログ名を聞く限り、高金利の南アランドでスワップ狙いのトレードをしていそう。やはりCFDも金利狙い?

「そうじゃないんです。CFDって銘柄が豊富でしょ? それを生かして、買いと同時にヘッジ売りを組み合わせればいいんですよ」

こういってランケン氏が指し示したのは、金先物とプラチナ先物のチャートをいっしょにしたもの(図)。見てみればわかるように、'07年はプラチナ先物価格が金先物価格よりも500ドルほど高い水準を維持しながら推移。'08年は一時的に1000ドルほどの差をつけたものの、後半にかけて一気に差を縮めている。

「本来なら常にプラチナと金って一定のスプレッド(価格差)があるんです。それが急に縮まったらどう思います? また広がるって考えるのが当然でしょう」と話すのはランケン氏とともに「CFDステーション」というブログを運営する鷹鳩氏。現役金融マンというプロのトレーダーだ。

両氏の話を踏まえて、トレード手法を練ってみよう。単純に考えれば金融危機の後遺症で株や債券市場から流出した資金は商品市況に流れやすいと予想できる。となると、値下がりが急なプラチナを買ってみたい。が、これだけではCFDの特性を生かしきれない。ここで同時に金を売れたら、あなたもCFDマスター。仮に商品市況が下がり続けてもリスクを限定することができるのだ。

ランケン氏は今年1月に「プラチナ買い金売り」して、今もポジションを保有中。ご覧のとおり、スプレッドはみるみる広がりだしたので、現在100万円以上の含み益が発生しているんだとか。

ニュースから仮説を立ててヘッジ対象を導き出す

このように、スプレッドを見極めてヘッジ売りができるようになれば、ファンダメンタルに忠実に、長期トレードができるというわけ。ただ、CFDだと銘柄が多すぎてわからなそう……。

「そういう人は最近のニュースに注目してみればいい。たとえばマクド(マクドナルド)の業績好調が報道されていますよね。ということは、不景気で安い食べ物がよく売れるってことです。逆に高めの食べ物は売れない……みたいに考えると、僕の場合はスタバが連想されてくる。で、2つのチャートを比較してみるんです」

見てみると見事にスタバは業績不調を原因に安値圏で停滞気味。一方、マクドナルドは相場全体が下火とあって、若干売られ気味という程度にとどまっていることが判明。「マクド買いのスタバ売り」ができていれば、見事にスタバの売りで利ざやが膨らむ、というわけ。CFDともなると、「豚インフルが起きたから、豚(赤身豚肉)売り、牛(生牛)買い」なんてことも可能。是非ともオリジナルのリスクヘッジ・トレード を実践してもらいたい!


【ファンダメンタル3カ条】
   1. 2つの銘柄のスプレッドに注目
   2. 買いとともにヘッジ売りしろ!
   3. 仮説から銘柄を導き出せ!