CFDという新たな金融商品を目にしただけで、思わず怖気づいてしまう人もいるはず。でも、恐れるなかれ! FXや株とトレードする商品はほぼ一緒。つまりは日ごろ使い慣れているテクニカル分析なんかも生きてくるってわけ。

で、前述の陳満咲杜氏がイチ押しなのが「インサイドデイ・ブレイクアウト」 という手法。日本でいう"はらみ足"を生かしたトレード方法だ。昨日と今日のローソク足を比べて、昨日のローソク足にすっぽり包まれてしまう状態がインサイドデイで、値動きが大きくなる予兆とされる。

「今日の足がすっぽり包まれているだけだと、信憑性はちょっと低い。このインサイドデイの期間が長いほど信憑性も高まります。4日前のローソク足に3日前も一昨日も昨日も今日も包まれていると、それだけ相場のエネルギーが蓄積されて、包んだ足から抜けるときも大きな動きとなりがち。なので、前日の高値よりちょっと上に買いの逆指値、安値よりちょっと下に売りの逆指値を入れておけば、相場が動き出したときに利ざやを稼げる はず。損切りは前日の高値や安値を利用してください」

買いで入ったなら包んだローソク足の安値、売りなら高値が損切りライン。ちなみにインサイドデイと呼んでいるが、必ずしも日足を使う必要はないんだとか。4時間足、2時間足でも効果的なようだ。



主要指数で大口投資家のコバンザメトレード



もうひとつ陳氏が教えてくれたのは、大口の投資家の影響を受けやすい個別株向けにも使える手法。

「サポートライン(支持線)を下に抜けたり、レジスタンスライン(抵抗線)を超えると売買のチャンスと通常は判断されます。でも、これだけで売買していると、大口投資家のいいカモ。彼らはワここを越えたら個人の買いが集まるだろうンと罠を張っているのです。これはファンドなどの大口機関投資家がウォッチしているNYダウやFTSE100といった主要株価指数でよく見られます」

マジっすか!? じゃあもうサポ・レジなんて見ないよ!

「それも早計。大口のワナを逆に利用してやりましょう。資金力のある彼らは買いを集めるため、少しだけレジスタンスラインを超えさせます。個人の買いが集まったところで今度は売り浴びせてチャートを下に持っていく。すると、買っていた個人が損切りを余儀なくされて下落が進みます」

レジスタンスラインをちょっと抜けると、「トレンド発生!」と買いエントリーしてしまいがち。
でも1時間足で斜め45度のキレイな下降トレンドを描いている最中の反転ならば、グッとこらえてしばしウォッチ。レジスタンス越え前の安値などは損切りが置かれやすい場所なので、この水準に近づいたら逆に売りで入るのだ。

「個人が損切りを強いられて、売りが集まりやすい場所を狙ってエントリーすれば、大口投資家に追随したコバンザメトレードで利益を稼げるようになるはず。ちょっと上級向けですけどね」

サポ・レジを抜けたときには、一度、「大口のワナかも」と一呼吸おいて考えるべし。

「あとは資金管理ですね。1トレードでの損失は最大でも資金の5%程度に抑えて、資金が一気に飛ばないよう気をつけて」

それだけは気をつけます!


【テクニカル3カ条】
   1. はらみ足のブレイクを狙え!
   2. "王道"パターンを探すべし!
   3. 損失は資金の5%以内に抑えよ!




■アナリスト 陳満咲 氏
陳アソシエイツ代表。イーストヒルジャパンなどを経て現職。
主著に『しっかり儲けるCFD入門』http://www.chinmasato.com/