リズムは1・2・3と知れ


 「この三法も含めて、酒田のリズムはワン・ツーか、ワン・ツー・スリーに必ずなる。5分足とかでトレードしたら、上げのサインが出たときに陽線が2つか3つは入る。だから1本目で入れば、2本目、3本目までとって決済すればいい。5分足なら10分は持てるってことだよね。相場ってリズムが大事なんだよ」

 このリズムは兄貴流スキャルの重要なポイント。酒田五法の表を見ればわかるように、「三兵」だってワン・ツー・スリーなのだ。

 「極端な話、5分足や15分足を見て底値圏で長い下ヒゲが出たら買う・天井圏で長い上ヒゲが出たら売る、それだけでも勝率はいい。これもやっぱりリズムで、ヒゲで反転したらワン・ツーくらいまでは行く。長いヒゲが出るときは明星にもなりやすいしね。でも、みんなは長い下ヒゲが出ても、また下落するんじゃないかって脅えて買えない」

 そう言いながら、チャートを見つめる兄貴。「これ、今が買いだよ。移動平均線くらいまで上がるだろうね」と解説付き。これがまたよく当たるからすごい。

 「オレは先読み、ほぼ80〜90%ぐらいは当てられる。もちろん酒田を使ってね。『長い陰線が出たから、ワン・ツー・スリーって戻すけど、25の移動平均線に止められてまた下げるかな』とか、先を読みながらトレードしてるからね。漫然とトレードしてもダメ。先々の形がどうなるか考えなきゃ

 でも、酒田五法、古来からあるけど、使ってる人は今じゃ少数派。それって使えないってことでは?

 「酒田ってダマシもあるからね。今、トレード教室をやったりしてるんだけど、同じ時間に同じ酒田を使ってオレと生徒が同じようにスキャルしても、オレは勝つのに生徒は負けるってこともある。合わないヤツもいるかもしれないけど、移動平均線や高値・安値の指標と見比べれば、ある程度のダマシは見破れるようになるはずだよ」

 兄貴は酒田で相場の転換シグナルを見つけたときに、どこまで値上がり・値下がりするのかということを、移動平均線から予測している。実際、「近辺にある移動平均線で値動きが止まることは結構ある」んだとか。

 それ以前に、直近の高値・安値などをノートに書き込んで頭に叩き込んでおくのは、前項でも触れたとおり。そうした目安から弾き出される抵抗線を無視して、相場が推移するときは要注意。ファンドの仕掛けなどが、酒田の示す相場観を狂わすこともありえる。

 ということで酒田初心者は、兄貴よりも慎重に、エントリー後にはストップを入れることをお勧めする。例えば「宵の明星」のコマが出たときは、コマの高値(上ヒゲの頂点)を損切りラインに設定すること。これで、ダマシにあってもリスクは限定的。さらに基本となるワン・ツー・スリーのリズムを意識して、遅くとも3本目の足で利確をすれば、相場に振り回されずに利益を稼げるはず。
まずは酒田の丸暗記から始めるべし!




兄貴
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