酒田五法 とは


兄貴のスタイルを知ったところで、ここから本題。ずばりスキャルで勝つ秘訣って何なんすか?

 「そんなの“酒田”に決まってるべ。オレもさ、最初は100万以上かけて投資の本を読みあさって、MACDとかストキャスティクスとかも試してみたけど、結局使えないんだよね。MACDでトレードしてる人もいるけどさ、よくあんなオモチャでトレードできるよなって思う。で、出会ったのが酒田だったんだよ。江戸時代からある原始的なスタイルだけど、よくよくチャートを見たらピタピタっと当たるんだよ、これが」

兄貴の言う酒田とは酒田五法。
18世紀に米相場で荒稼ぎした伝説の相場師・本間宗久が開発した相場分析法だ。今から200年以上も昔の手法が今、通用するのか。

 「古くさいっていわれるけど、実際これで勝てるんだからさ。オレのところにも『どうやってそんなに儲けてるのか教えてくれ』って、銀行の偉いヤツとか来るんだよ。みんなビックリするよね。『たったこれだけなんですか!?』って」

 実際に見せてくれた兄貴のチャートは非常にシンプル。ひとつひとつのチャートに映るのは一目均衡表の“雲”と4本の移動平均線のみ。一目均衡表は研究しているだけで、実際にトレードの参考にすることはほぼないようなので、実質的にローソク足と移動平均線だけを見てトレードしているのだ。

 「チャートは通貨ペアを決めたら日足、8時間、4時間、1時間、30分、15分、5分を出して、一番デカい26インチのモニタに1分足。移動平均線は5、25、75、200の4本を表示させてるけど、大事なのはローソク足の形。オレのマネしたいんだったら、まずは酒田の形を丸暗記することかな」

 酒田五法には、その名のとおり5つの基本的な形がある。ただし、そのうち窓明け(1つ目のローソク足の終値と次の足の始値に差が生じて、2本のローソク足の間に隙間が空くこと)を前提とした「三空」はFXでは、お目にかかれないので無視。そのほかの4つを頭に叩き込むべし。





















反転の兆し「明星」とは


 「『三川明けの明星・宵の明星』も株なんかだと、コマの前後の窓明けを条件にするみたいだけど、FXだったら窓が明くこと自体そんなにないから、窓明けを条件にはしなくていい。それを前提にこの形は絶対覚えること。チャートによく登場するから覚えとくと、実戦ですぐ使えるよ。明けの明星だったら、下がってきて長い陰線が出る。次に長い下ヒゲがついてコマが出たら、明星のサインだからこの時点で、買いで入る。たいていはそれから2本、3本は陽線が続くから

 明けの明星はダウントレンドからの転換シグナルだから、明星が完成していないうちに買いで入るとトレンドとは反対方向の逆バリエントリーになる。でもこれって、初心者にはけっこう怖いかも。

 「逆バリ恐怖症の人じゃ酒田は使いこなせないよね。逆バリ恐怖症の人はコマが出て、大きな陽線が出て明星が完成して、さらにもう一本くらい陽線が出るのを待ってから入るから、結局遅くなっちゃう。それでも小銭は稼げるかもしんないけど、自分がやるのは徹底して逆張り。それがすべてじゃないかと思ってるぐらい。勝ち残れば世界で一番の金持ち、負ければ世界で一番の文無し。完全に逆張りの決め打ちだよ」 兄貴に追いつきたいなら長い陽線が出て、次に長い上ヒゲのついた小さなコマが表示されたら、即売りエントリーすべし! ここで怖気づいたらバカ勝ちはできない。

 もうひとつ、兄貴の得意パターンが「三法」。長い陽線のあとに、短い陰線を3本はさんで、再び長い陽線が出るパターン(上げ三法の場合)だ。3本目の陰線が最初の陽線の始値を下回らなかったら、次の足で長い陽線が出る確率が高くなるので、即買いエントリーというわけ。




■兄貴
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