2011/6/30 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円だが東京市場は、仲値公示にかけて利益確定の売りや本邦輸出企業からの実需の売りなどから一時81円を割ったものの、売りが一巡するとギリシャ議会での緊縮財政法案の採決を前に様子見から81円付近の狭いレンジ動意となった。欧州勢参加後は、ギリシャ問題に対する楽観的な見方から円売り優勢となり徐々に値を切り上げ81.180の高値を更新したが、ギリシャの緊縮財政案が賛成多数で可決されたことを受けて利益確定売りが先行し80.560円の安値まで反落した。NY勢参加後は、米5月中古住宅販売保留件数指数が予想より強い結果となったほか、米エネルギー省(EIA)の在庫統計発表で、原油在庫・ガソリン在庫が前週比での取り崩しとなったことから買い優勢となり80.80円付近まで反発となり80.828円で取引を終えた。

ユーロ円だが東京市場は、ギリシャ議会における緊縮財政法案の採決を控えて手控えムードが高まっている中、ギリシャ国内でのデモの勃発が嫌気されたことや利益確定の売りから小幅に値を下げた。欧州勢参加後はギリシャ議会の5ヵ年緊縮財政計画が可決されるとの思惑を背景に、ユーロを中心に円売りが優勢となった。また発表されたユーロ圏6月業況判断指数やユーロ圏6月消費者信頼感/確報値、ユーロ圏6月経済信頼感が予想を上回る結果となったほか、欧州株や米株価先物指数の上昇も手掛かりとなり、円売りが継続し117.168円の高値となった。その後、ギリシャ議会で採決が開始された直後は、反対票数が賛成票数を上回る状態となったことに嫌気して115.913円まで売りが先行したが、ギリシャの緊縮財政案が賛成多数で可決されたことを受けて116.70円付近まで反発となった。NY勢参加後は、ギリシャ情勢がわずかに改善されたことで、来週行われるECB理事会での利上げに対する期待感を強めたことがユーロを下支えとなり、116.625円で取引を終えた。


今日の展開


ドル円は、ギリシャの緊縮財政計画が議会で可決されて、リスク選好が改善したことで、10年国債利回りが3.125%と引き続き上昇したこともあり、日米金利差拡大を意識した買い地合が続きそうだ。また明日の景気が大幅に悪化すると考えられることからドル円の下値は限定的となるかもしれない。しかし本日は、月末・四半期末で不規則なフローが飛び交う可能性もあり、下値への警戒も必要だ。

ユーロ円は、ギリシャ議会の5ヵ年緊縮財政計画が可決により第一関門を突破したことでギリシャに対する不透明感が後退し、リスク選好から上値を試す展開となるかもしれない。また今回の可決を受け、来月3日に行われるユーロ圏財務相緊急会合でギリシャ向け融資第5弾が承認されるとの期待が高まったほか、来週行われるECB理事会での利上げに対する期待感が出始めており、前日にトリシェECB総裁が「ECBは強い警戒の状態にある」との発言からECBのタカ派の動向が見られればユーロ買いの追い風となろう。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  79.50-81.50
ユーロ・円 115.50-117.50
ポンド・円 127.50-131.00

【今日の主な経済指標】
06月30日
07:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 5月
08:01 GBP GFK消費者信頼感調査 6月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
10:00 NZD NBNZ企業信頼感 6月
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 5月
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 5月
15:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 5月
15:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 5月
15:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 6月
15:45 FRF 消費支出[前月比] 5月
15:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比] 5月
16:55 DEM 失業者数[前月比] 6月
16:55 DEM 失業率 6月
17:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 5月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、速報値)[前年同月比] 6月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 5月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 5月
21:00 ZAR 貿易収支 5月
21:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 4月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 6月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 6月

≪2011年6月29日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
ギリシャの緊縮財政計画が議会で可決されたことで、米10年債の利回り上昇から「ブル」
となっている。また日本の東日本大震災による景気減速を背景に金融緩和長期化観測が
高まっており、円も売り地合いになろうか。ただし、月末・四半期末により円買い圧力
も強いことから、短期的には下値試しの展開もあるかもしれない。


ポンド円「ブル」
NYダウ平均が上昇幅を拡大していることに伴い、リスク志向の改善を意識した買いから
「ブル」となっている。また日本の景気下振れ懸念が高まっていることから円が売られ
やすいため、欧州通貨のポンドに買い妙味があろうか。しかしギリシャの緊縮案が承認
された今、焦点は再びポルトガル、スペイン、アイルランドの債務問題に向かう可能性も
あり、下値への警戒を十分にしたい。


豪ドル円「ブル」
ギリシャの債務問題で緊縮財政法案の可決によりリスク回避が少し和らいだことで、株
高・原油高となったことから「ブル」が継続している。ギリシャ問題をめぐる過度の悲
観論が沈静化に向かい、原油価格の大幅上昇などリスク選好がある程度改善したため、
豪ドルなど資源国通貨も目先は持ち直すとみられ、月末・四半期末を無事通過すれば資
源国通貨・高金利通貨を物色する動きが強まる可能性がでてこようか。


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