2011/6/24 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で一段の金融緩和姿勢が示されなかったことに加え、量的緩和第3弾には触れなかったことなどから、米経済の先行き懸念が幾分後退したことからドル買いが進行し、80.60円付近まで上昇した。欧州勢参加後は、上値で月末が近づいていることもあり本邦輸出勢の売りが散見されたほか、17日の高値80.60円付近を意識した戻り売りに押され、頭の重い展開となった。NY勢参入後は、米新規失業保険申請件数や米5月シカゴ連銀全米活動指数が市場予想より弱い結果となったことを受け、ダウ平均が大幅続落となりリスク回避から円が買われ80.40円付近まで下落した。その後、国際エネルギー機関(IEA)が石油備蓄を30日間にかけて6000万バレル放出することを決めたことで原油相場が急落し、ドル買いが強まると80.60円付近まで値を戻し80.533円で取引を終え2日続伸となった。

ユーロ円は、ギリシャの財政問題をめぐる懸念がくすぶるなか、前日の米金融イベントを受けて全般にドルが買い戻された流れを引き継ぎ東京市場は堅調な展開となった。しかし欧州勢参加後は、欧州圏6月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値がそれぞれ予想を大幅に下回ったことから、欧州の景気鈍化懸念が高まりユーロの売りを誘い114円台へ下落。また、ラディツォバー・スロバキア首相が「パパンドレウ・ギリシャ首相は緊縮財政案が議会で支持されるかどうかについて深刻な懸念を持っている」と発言したことに加え、ギリシャの財政赤字削減への取り組みを審査しているEU・IMF当局者らが、今年実施が予定されている総額64億ユーロ規模の措置のうち38億ユーロ相当についての実現の可能性について疑義を呈したと報じたことで、ギリシャ支援問題ついての懸念から113.837円と安値を更新した。 その後、NY勢参加後は、ギリシャが5年の緊縮計画でEU・IMF検査官と合意に達したとの報道がユーロ買いを後押しし、114.823円まで反発し取引を終えたものの、終値ベースでは2日続落となっている。


今日の展開


ドル円は、バーナンキ議長の発言が概ねハト派色の濃い内容だったにもかかわらず、市場はこれらを織り込でいたようで、今のところドル売り要因とはなっていない。逆に、当面のリスク要因であったFOMCを無難に消化したことを好感してか、ドルは緩やかに買い戻される展開となっている。テクニカル面でも80.00円付近における底値の堅さを確認できており、目先のドル買いをサポートすることが考えられ、25日移動平均線(80.70)日足一目均衡表雲下限(80.85)基準線(80.95)の戻りに期待したい。 ただし、非常に強いレジスタンスであるため、道のりは依然として険しく、跳ね返された場合の下値は80.00円や、6月8日安値79.70円を想定しておきたい。

ユーロ円は、引き続きギリシャ問題を中心とした欧州情勢景気の不透明感が意識されている。本日よりブリュッセルでEU首脳会議(サミット)が開催されギリシャ支援の枠組みについて議論はされるものの、具体的な方針は7月3日に行われるユーロ圏財務相会議まで先送りされる可能性が高く、またギリシャ向けの120億ユーロの融資実行について不透明なだけに注意が必要だろう。またギリシャ国内では6月28日に議会で財政赤字削減案が審議される予定だが、承認されるかどうかを含め事態は流動的で積極的な買いにはならず上値が重い展開となろうか。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  79.00-81.00
ユーロ・円 113.00-116.00
ポンド・円 128.00-132.00

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 5月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 6月
17:00 DEM IFO企業景況感指数 6月
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 5月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 5月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 1-3月期

≪2011年6月23日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
バーナンキFRB議長は、記者会見で「米景気の回復に数四半期を要する」と概ねネガテブ
な内容ではあるものの、QE3や追加緩和の可能性が示されなかったことは好感されている
ようで参加者のスタンスに変化はなく「ブル」となている。QE3への期待感が縮小するこ
とでドルが一方的に売られる地合いにはなりにくく、25日移動平均線の差し掛かる80.70
円付近をブレイクできれば81円台も視野に入ってこよう。


ポンド円「ブル」
欧州圏6月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値がそれぞれ予想を大幅に下回ったことか
ら、欧州の全体で景気鈍化懸念が高まったことを受けて下落すると、押し目買い優勢の地
合となり「ブル」となった。しかし、極端なタカ派として知られたセンタンス委員が退任
したことで英中銀イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)では、ハト派寄りの見解が支
配的であることが明らかとなっており利上げムードは後退している。また、ギリシャのデ
フォルトリスクが高まるなか、欧州株価の動向によってはポンドの足枷となりそうだ。


豪ドル円「ブル」
中国購買担当者景気指数速報値(PMI)は2010年7月以来の低水準となり中国との交易関
係が強い豪ドルは続落となっているが、高い金利水準を背景に依然として参加者の買い意欲
は旺盛で「ブル」は堅持されている。しかし、商品相場の上昇が一服しているほか、ギリシ
ャ債務問題がくすぶり続けているため、市場はリスク選好に傾ききれず、上値も当面は重く
なりそうだ。短期的に5日移動平均線の差し掛か84.85円付近や、日足一目均衡表の転換線
が位置する85.25円付近を上抜けることができるかが焦点となろう。


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