すべてのレンジに「売り」「買い」を設定してフル稼働させろ



一度設定すれば、次々と売買し利益を積み上げるトラリピ。「ほったらかしでもチャンスを逃さない」と投資家の間で話題沸騰中だが、さらに、独自のアレンジを加えフル活用しているトラリピマスターがいる。その、とっておきの"一工夫"を初公開する!




トラリピマスターが設定したちょっとした2つのアレンジ術とは?


ほったらかしでも収益チャンスを逃がさないと評判の「トラリピ」。

これを効率的に使いこなす方法を探すエンスパ取材班が行き着いたのが、一人のサラリーマン。

「朝は5時に家を出て、帰宅は終電ならいいほう。会社のそばのホテルに泊まることも多いです」

そう話すのはトラリピ使いのトラリピ犬氏。昨年1月に150万円で始めた資金は、すでに600万円超まで増えた。

「トラリピをチェックするのは週末の5分くらいだけ。平日はチャートもレートもまったく見ません。でも、トラリピならそれで十分なんです」

そもそも「トラリピ」とは、「トラップリピートイフダン」の略。「トラップ」「リピート」「イフダン」という3つの機能を合わせた自動発注機能だ。トラリピの「リピ」は「リピートイフダン」のリピ。新規注文から決済までを1セットにした注文を自動的に繰り返してくれるのがリピートイフダンだ。「トラ」はトラップで、50銭幅、1円幅など一定の値幅ごとにリピートイフダン注文を置いていく注文方法だ。

「為替は行ったり来たりするもの。それを利用して『下がったところで買い、上がったら決済。下がったらまた買って、上がって決済して……』というのを50銭や1円など設定した値幅ごとに自動的に繰り返してくれるのがトラリピ。これだと、僕が働いている間でも寝ている間でもトレードして、利益を積み上げてくれるんです」

トラリピでは、トラップ幅や利食い幅、通貨ペア選びなどを設定する必要があり、どう設定するかが成否を分ける。

「僕の場合は豪ドル/円と南アランド/円で買いトラリピを入れています。中心は豪ドル/円で、トラップ幅と利食い幅は50銭、1万豪ドル単位で取引しています」

豪ドルが50銭下がるごとに1万豪ドルずつ買い増し。次に豪ドルが上がってきたらポジションの利幅が50銭になるごとに決済していくことになる。しかも、豪ドル/円の買いだと、1万豪ドルあたり1日100円程度のスワップ金利もつくから、これも収益になる。

トラリピの威力を最大化するにはスワップもポイントだ。






売りトラリピと追加して円高進行時にも稼ぐ!


ここまではトラリピの教科書レベルの話。トラリピ犬氏には、トラリピ使いならではのとっておきの"アレンジ術"があるという。

「『買いトラリピ』だけだと、円高進行時に含み損が膨らんでしまいます。買いならスワップがもらえるし、いずれ円安になると考えて含み損に耐えていればいいんですけど、それもちょっとツラいですよね。そんなとき、『売りトラリピ』も同時に設定すると、"上がっても下がっても儲かる仕組み"が作れるんです!」

買いのトラリピ注文と売りのトラリピ注文の2本を設定、下がれば買うし、上がれば売るしと、「両建て」の状態にするのだ。

「円高が進んでいるとき、買いポジションが含み損を抱えても、売りトラリピが稼いでくれます」

買いトラリピと売りトラリピの両建て戦略でどんな相場でも勝てる体制を整える。これぞ匠の技!

「ただし、豪ドル/円の売りポジションはスワップが支払いになるので注意が必要。僕の設定だと売りトラリピの利益幅は5000円ですが、支払いスワップは1日あたり120円程度。売りポジションを40日ほど持つと、支払いスワップで利益が相殺されてしまう。だから、基本はあくまでも買い。買いのトラップ幅は50銭ですが、1豪ドル=75~90円の間で、売りのトラップ幅は1円。買いの半分だけ設定しています」







レンジ幅の拡大に応じてトラップ幅を変更せよ!


「もう一つのアレンジのポイントが、トラップ幅。どの範囲にトラップを仕掛けるか、です。僕の場合、1豪ドル=70~85円の範囲に買いトラリピのトラップを仕掛けていました。ただ震災後、円安が進行しているので上限を1豪ドル=90円まで広げたんです」

相場に合わせてトラップ幅を変更するーー これが2つ目の匠の技だ。ただし、トラップ幅を広げトラリピの本数を増やすと、証拠金が多く必要になってしまい、強制決済のリスクが高まる。

「ですから、過去の豪ドル/円の最安値・最高値まで達しても大丈夫なように、トラップ本数やポジション量を調整しています」

豪ドル/円の最安値はリーマンショック後の55円。最高値は108円。ここまできても強制決済されることがないよう、気をつけてトラップ幅を検討すべし。

「資金的に余裕ができれば、いずれ55~110円まですべての間にトラップを仕掛けたいですね」







中心値幅では薄めに 高値・安値では厚めに


過去の値幅のほぼすべてに「買い」と「売り」のトラップを仕掛けるのが、トラリピ犬氏の「理想のトラリピ」第1段階。

「第2段階はポジション量の強弱です。今は1豪ドル=70~90円まで、50銭間隔で買いトラリピを設定しているだけですが、60円や55円など、過去最安値近辺になればなるほど反発しやすいと予想できますよね。ですから安値圏では買いトラリピを多く設定したいと思っています。逆に、売りトラリピの場合は、1豪ドル=100円や110円など高値圏になればなるほど売りトラリピを厚くしたいですね。トラリピに強弱をつけると、より効率的に儲けを増やすことができると思うんです」

忙しい人に便利なトラリピを、相場や資金量に合わせて自分なりに少しだけアレンジすれば、さらに便利になるのだ!