CFDの仕組みや成り立ちはざっと説明してもらったとおり。で、ここからが本題の「CFDの魅力」。押さえておくべきCFDの特徴は大きく3つ。銘柄の豊富さと、レバレッジと売り買いを絡めた取引手段の選択性、それと昼夜問わずトレードができる時間的制約の少なさだ。


〈その1〉豊富な銘柄


 まず1つ目。CFDでは下の表のとおり、国内株に外国株、株価指数に指数先物、ETF(株価指数連動型上場投信)、原油・穀物・貴金属といったコモディティ、債券、為替までありとあらゆる銘柄を売買することが可能だ。なんと5000種類以上の銘柄を扱っている業者さえある!

 株なら日経225の採用銘柄は軒並み網羅されているほか、アメリカのレアップルロなどの超有名企業、フランスの高級ブランド「エルメス」や日本進出で話題になったリーズナブルなアパレルブランド「H&M」(スウェーデン)なんて銘柄まで売買できてしまうのだ。オーストラリアやエジプト、南アフリカ、ブラジルの株式市場に上場している優良銘柄なんかも網羅しており、バラエティの豊富さは通常の株式投資の比じゃない。

 でも、実際にはどんなにたくさん銘柄があっても、知らない銘柄を取引するのは少々不安を覚えるもの。そんなときは専門家のアドバイスを参考にしたい。ということで、広瀬氏に再登場願おう。

 「別にマイナーな銘柄を取引する必要はないですよ。マイナーなほど出来高が少なくなるので、CFD業者は注文を受けてからカバーしづらくなります。そうするとスプレッドが大きくなって、利ざやを抜きにくくなるのです。ちなみにヘッジファンドが値幅取りに使うのは天然ガス会社のチェサピーク・エナジー、デベロッパーのDRホートン、海運会社のドライシップス(すべてアメリカ)など。どれも日本の投資家には馴染みの薄い銘柄ですが、ボラティリティ(変動率)が高く、しかも出来高が大きいのでトレードしやすいでしょう」

 知らない銘柄をトレードするときはまず、ボラをチェックすること。

 それでもやっぱり不安……という人には、「株価指数のトレードがお勧め」のようだ。日経平均株価、NYダウといった指数はチェックしている人もいるはず。これをトレードしてしまおうというわけ。指数は国を代表する銘柄が丸ごと組み込まれている。つまり、指数を売買することで、その国を丸ごと売買できちゃうのだ!

 実は指数関連銘柄には日経225先物のように、同じ指数をベースにした指数先物もある。値動きはほぼ変わらないので、両者の厳密な違いについての解説は省くが、1つの特性を知っておくだけでトレードの幅は広がる。それは金利。
CFDでは、FXで言うところのスワップ金利に当たる"オーバーナイト金利"が発生する。高金利通貨の国の個別株を買う場合、その決済資金として高金利通貨をCFD業者から借りることになるが、このとき発生する金利がオーバーナイト金利だ。その決定方法は業者によってマチマチだが、一例を挙げれば買うときは「政策金利プラス3%」(で通貨を業者から借りる)、売るときは「政策金利マイナス3%」(で業者に通貨を貸す)といった具合。一方で、先物取引には総じて金利が発生しない、というルールがある。これを踏まえると、高金利通貨国のオーストラリアの指数を買いたい場合には金利が発生しない株価指数先物CFDを買い、売りで入りたい場合には株価指数CFDを売って金利を得るという戦略がとれるのだ。


 徐々にCFDの奥深さが感じとれてきたでしょ? さらに踏み込んで、今まで手を出していない分野に投資したい!という人にはコモディティにも挑戦してもらいたい。国際商品指数の代表格、CRB指数を構成する原油、天然ガス、小麦、綿などはいずれも売買が可能。史上最高値更新間近という金に投資してみるのもアリだろう。景気減速局面には値上がりしやすい債券に投資するのも面白い。どんな局面でも、利ざやが稼げる魅力的な商品を豊富にそろえているのがCFDなのだ。

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