'09年の通貨を大予想【豪ドル/円】
クロス円下げ止まりはもう少し先。早計な判断は危険!


 3月は政策金利を3.25%で据え置いたオーストラリア。事前には利下げ予想が大勢だったため、豪ドルが買われる展開となった。0.1%の日本と比べたら、はるかに高金利だし、金利据え置きということは経済も意外と堅調そう。となると、スワップ狙いで豪ドル/円を買いたい気も……。

 「FXの基本はトレードですから、やめたほうがいい。スワップ狙いはリスク管理をして、複数の通貨ペアで値動きをヘッジするなど高度な論理が必要です。為替は株ではありませんから、『安すぎる』『高すぎる』といった絶対値がないことを知りましょう。『安いから』と長期ポジションを持つのは危険」

 でも、豪ドル/円は105円から55円台に落っこちて、底打ちしたかのように見える。

 「まだ底を打ったとは言えません。チャート的には50円割れも十分に想定されます

 円高到来で強制ロスカットの憂き目に遭ったスワップ派の悲痛な叫びは記憶に新しい。スワップ狙いはやめたほうが無難か。となるとやはりトレードなのだ。豪ドル/円やNZドル/円などクロス円の通貨ペアは米ドル/円と動きが似通う傾向がある。米ドル/円が下がりだしたら、クロス円も下がると判断すべき?

 「円高ドル安の理由次第。『アメリカがダメだから』という理由で円が買われるなら、豪ドルやNZドルはあまり下がらない。かといって、『日本がよいから』円高になる理由も見あたらない。あるとすれば『日本は外貨準備が豊富』といったテーマ。外貨準備が相場のテーマになって円が買われ出したら、クロス円が下がると見ていい」

 為替の中心はまだ米ドル。豪ドルなど主役級ではない通貨をトレードするならクロス円だけでなく、対ドルのペアも見ておいたほうがいい

 「当分は米ドルが強くなる方向に重心を置いて、米ドルの暴落が始まったら米ドル売り。これが'09年の基本スタンスです」

 いったん下がる(上がる)とどこまでも追随するのがFX。現在第4波の調整の上げをトライ中とすれば、'00年最安値の更新を待つのが正解か。

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■杉田勝氏[ウィン・インベスト会長]
元ヘッジファンドマネジャー。個人向けFX塾を主宰するほか、国家や石油会社などを顧問先に市場予測を行う。
FX塾から専業トレーダーを続々輩出中。5月に初の著書を刊行予定。
http://www.win-invest.co.jp/