南ア、トルコ、豪ドル……高金利通貨の買い時は?



新興国の高金利は魅力。でも、僕らもバカじゃない。金利差だけに目を奪われて高値掴み。あげくの果てには、円高で大損するというパターンはもう学習済みだ。あの悪夢はもう繰り返したくない!
「だから大切なのは、底値の見極めですね。高値で買ってしまうと含み損を抱えて辛抱しなくちゃいけなくなる。じっくりとチャートを見て、いつが買い時なのか、見極めないといけません」

でもね、その買い時がわからないんですよ(涙)。南アランドとかトルコリラみたいなマイナー通貨は、情報量も少ないし……。
「前ページでも話しましたが、目安になるのは米ドル。為替は米ドルを中心に動いていますから、トルコリラ/円のレートも、結局は米ドル/トルコリラと米ドル/円が決まり、2つを合成してトルコリラ/円が決まります。トルコリラ/円の値動きを分析するには、米ドルとのペアがどうなっているかを見て、トレンドの大底を判断すればいいんです」

直接は関係なくとも、米ドルの動きには注意しておく必要はあるということか。

池辺氏の見通しでは、今年は円高があっても1ドル85円程度がせいぜいとのこと。となると、ほかのクロス円でも、それほど大きな下げはなさそうなのか?

「トルコリラだったら、注目は52円台のサポート。昨年10月と今年1月、2回も52円台で跳ね返されていますから強力なサポートになっていて、ここを割ることはなさそう。逆に考えると、52円台で買えたら安心できますね」

トルコリラ/円の直近高値は'07年後半につけた99円。ここまで戻ることがあれば、50円近い為替差益が狙える。しかも、世界屈指の高金利国だけにスワップも1万トルコリラで1日150円以上だ。

それと並ぶ高金利通貨である南アランドはどうか?

「8円50銭台があれば買いたいですね。今は9円台ですけど、もう一度下げたとしても8円台じゃないですか。次に下げたら買いだと思います。ランドは高値からの落ち込みも激しく、一時は18円近くまでいったのが半分以下になっています。とても値動きの軽い通貨だから、短期で売買してもおもしろい。'10年にはサッカーW杯もあるし、資源も豊富だから長期的に見たら悪くない通貨です」


『新興国が不安な人は豪ドルがオススメ!』


とはいえ、この2国は新興国ならではのリスクも怖い。そんな人には、豪ドルがオススメだ。
「豪ドルは60円割れなら買ってもいい。年内はいっても70円くらいかもしれないですが、長期的には前回の高値108円を目指すでしょう。3月初旬の政策金利発表でも、市場予想では金利引き下げだったのが3.25%の据え置き。この金融不安のなかでも、経済は意外と底堅いようです。オーストラリアなんていざとなれば鎖国してもやっていける豊富な資源があります。不安は少ないですよね」

オーストラリアの食糧自給率はなんと237%。確かに、鎖国しても、やっていける数少ない国だ。
「オーストラリアやトルコは私も自分で訪れて、その成長性を確信しましたから。たかが旅行かもしれないですけど、数字だけじゃわからない、その国の空気や人から見えるものもあるんですよね。その点、トルコは特に子供たちの瞳がキラキラしていましたし、オーストラリアもとても豊かな国。もう少し経てば金利だって上がっていくでしょう。長期的なポジションを仕込むなら、今年はいい時期。資金管理をちゃんと計算し、仕込んでいってください。新興国通貨は特に値動きが激しいので、テロや紛争など思わぬ事件が起こったときにも強制決済されてしまわないよう、あまりレバレッジをかけすぎずに、ちゃんと資金管理しておくことが大切です」

トレードにかける時間のない人は、長期でスワップを稼ぐのが賢い戦略。「スワップ? 今さら何を!?」と嘲笑されようとも、いつか春が訪れると信じて仕込むべし。

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