池辺氏がFXを始めた頃と相場環境は酷似している!



FXの収益源は2つ。トレードで稼ぐ為替差益と、金利差から得られるスワップ収益がある。

日本は世界的に低金利が続いているため、円を売って海外の高金利通貨を買うことで大きなリターンが得られた。ところが、スワップ派は昨年の円高で一気に殲滅。トレード派に軍配が上がったわけで、今さらスワップ狙いなど難しいようにも思えるが……。

「私なんかが“キモノトレーダー”と囃し立てられたせいもあって、何もわからない主婦軍団がドッと入ってきて、去年の円高ショックでやられちゃいましたからね。『キモノトレーダーを卒業せよ!』なんて、本のタイトルにもなっちゃったくらいで(笑)」

ってことは、やっぱりキモノトレーダー手法はもうダメですか?

「私は逆に、今年みたいなときこそ有効だと思います」と意外な言葉。その心は?

「今は世界的に金利が下がっていて、豪ドルだと3.25%。去年の初めには7.25%あったんだから、ずいぶん下げましたよね。でも、私がFXを始めて豪ドルを買った'01年頃は4%ちょっとしかなかったんですよ。4%でも日本の金利に比べたら、はるかに高い。それから金利が一気に上がっていきましたから」

金利が上がれば、その通貨は買われるのが基本原理。相場は金利を先読みして動くから、実際に金利が上がる頃には通貨も買われている。ということは、金利が上がる前が格好の仕込み時ということになる。

「しかも、今は円高ですからね。私が買った頃も、ちょうど今と同じでシドニー五輪が終わって、豪ドルが売られていた時期でした。55円台の底値をつけた頃で金利も低い。その時期に買えたから、後々になって膨大な含み益とスワップがもらえたんです。豪ドルは55円から108円近くまで上がりましたから。為替差益だけで1枚あたり53万円。それにスワップが年10万、20万円とつきました」


『長期ポジションを取るには絶好のチャンス!』


池辺氏が豪ドルを買ったとき、業者の人からは「本当に大丈夫ですか?」と危ぶまれたそうだ。

「人の行く裏に道あり、花の山」と相場の格言にもある。円高&世界的金利低下でスワップ派が厳冬を迎えているからこそ、チャンスなのかもしれない。

「金利が下がったと言っても、日本よりも高い国がたくさんありますよね。豪ドルは歴史的にずっと日本よりも金利が高いし、南アフリカやトルコなんかは10%を超える金利です。日本の銀行に預けるのがバカらしくなっちゃいますよね。理想はスワップがたくさんもらえる通貨を買っておいて、そこからもらえるスワップ収益と為替差益で短期のトレードをすること。そうすると資金効率が非常によくなります」

現在は池辺氏がFXを始めた頃と状況は酷似している。ここでいいポジションを仕込んでおけば、先々おいしい思いができるかもしれない。
「2年、3年先を見据え、長期のポジションを持つのはいいと思います。豪ドルなんかも米ドルと比べると下げが厳しいですから、そのぶん、反発も大きそうですし」

また米ドルと豪ドルのチャートを比べると、動き方はよく似ている。でも、米ドルが124円から87円まで30%落ちたのに対し、豪ドルは半分近くまで下げている。動きの方向性は同じだが、衝撃度は違い、上昇したときの勢いもそれだけ強そうだ。この傾向は南アランドやトルコリラも同じ。円高にメドがつきそうな今年はスワップ投資を見直す絶好機なのかも!?

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