【株】レアメタル投資なら、商社株が狙い目?


レアメタルの需要が増えるならば関連企業株も買い時なのでは?

「金は宝飾や投機がメインなので関連はほぼないですが、プラチナやパラジウムは自動車のマフラー触媒での使用がメイン。プラチナは主にディーゼル車、パラジウムは主にガソリン車に使われてます。ディーゼル車が主の欧州メーカーやガソリン車が主の日本メーカーとの相関はあるでしょう。またプラチナは液晶テレビのガラス製造に使用されますし、銀は写真での需要が減る一方、殺菌関連の需要が増える可能性はあります。そのような関連企業株に注目するのもいいですが、当たりはずれが大きくリスクが高い。そこは直接関連している企業というよりも、そのような貴重な金属を確保している企業を狙ったほうがいいでしょう。それは商社株です」(近藤氏)

レアメタルはほとんど日本で産出されず、輸入に頼っている状況。しかも中国の『レアアース輸出4割削減』のように、最近は資源国も出し渋りして価格引き上げを行うようになり、単純購入が困難になった。そこで発揮されるのは半世紀以上にわたって輸入を行ってきた三菱商事や三井物産など大手商社の力。商社株、今が買いか!?




【現物投資】保管コストは掛かるが安心感&満足感アリ


パラジウムや銀などに対して、金やプラチナは宝飾品として使用されるため、アクセサリーとして使用しながら所有するという選択肢もある。また、少量で高額ということもあり、地金やコインとして持つにしてもそこまで保管スペースを気にする必要はない。

ならば、直接金やプラチナを購入する現物投資という方法もあるが、まず盗まれやすいというデメリットを考えなくてはならない。

「例えば1kgの地金を盗まれたら、およそ360万円の損失です。通常であれば、貸金庫などに入れて保管するか、盗難保険を掛けなくてはならないでしょうね。ちなみに、金の保管料としては1kgあたり年間約1万2000円が目安となります。また、ETFや純金積み立てと同様、現物投資をおこなう場合も、保有する金価格のおよそ2%が売買スプレッドとして発生することに注意してください。ただ、実際に持つとわかりますが、ズッシリとした質感と黄金の輝きは非常に魅力的で、それだけでも現物を保有する理由にはなりますけどね」(近藤氏)

保管コストは掛かるが、紙切れになってしまう可能性のある紙幣や有価証券以外の資産を持っている安心感と満足感を得るには非常にいい選択肢なのかもしれない。



星 治氏

三菱UFJ信託銀行フロンティア戦略企画部統括マネージャー。貴金属現物ETF「金の果実」シリーズの立ち上げを担当


カン・チュンド氏

晋陽FPオフィス代表。インデックス投資アドバイザー。
著書に『毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術』など


近藤雅世氏

株式会社コモディティーインテリジェンス代表。貴金属アナリスト。
著書に『商品先物取引 基礎知識と儲けの方法』など