効率的な"出口"の導き方



ストップを切り上げてリスクを抑える


NYボックスの基本ルールはリミット20、ストップ30と、ストップのほうが大きく効率が悪いと感じる人もいる。この“リミット問題”をどう改善するかは、皆、腐心している。

「僕も+20じゃ満足できないんですよね。エントリーして+10~15くらいになったら、すぐにストップを±0に動かして利益を積んでいくことを考えます。さらに+26くらいになったら、ストップを+20に動かして……と、細かくストップを移動させるんです」

HAYATE氏がトレードするのは米ドル/円、ポンド/円、ユーロ/円。頻繁にストップを動かして利益を確保していく戦術だ。

「そのため、ストップにかかっても、利益になっていることが多いですよ。でも、損失が増える方向にストップを動かすのは厳禁」なのでご注意あれ。



トレンド順バリなら長めに持っても安心できる


また、ラシュータ氏もHAYATE氏同様、「早めの段階でリスクがゼロになるところまでストップを移動させ、さらに前回の高値・安値などを見ながらストップを動かす」アレンジ法で確実に利益を確保。

「僕がトレンドの方向にしか入らないのはリミットを大きくしたいからでもあるんです」

トレンド順バリなら長めに持っても安心感がある。

「それとともに節目になるポイントを抜けてきたら、さらに積み増したりもします。もちろん、最大のポジション量は資金と相談して事前に決めておきます」



相場が動くときは利益を大きく!ATRを使った利確法


一方、こうした"リミット"に大胆な独自回答を提示するのが、ギター少年だ。

「相場の状況によらずに、機械的にリミット20pipsとストップ30pipsで固定するのは得策とは思えないんですよね。相場が大きく動いているときは大きく、小動きなら小さくボラティリティ(変動率)に合わせて、リミット・ストップを変更したいと思って採用したのがATRなんです」

ATR(アベレージトゥルーレンジ)とは、相場の変動率を教えてくれるテクニカル分析。ATRの値が大きいほど、相場が大きく動いていることになるし、小さければ相場は凪と判断できる。通常、ダマシを避けるためのフィルターとして使われることが多いATRなのだが、ギター少年氏の使い方はかなり独特。

「エントリーしたら、まず1時間足でATRを確認して、その数字からリミットを出します。ATRが0・0040だったら、下2ケタを利用してリミットは40pips先にするんです」

エントリーの判断は15分足だが、ATRの数値を確認するときは1時間で見るので注意。

「ストップはリミットの1・5倍。リミットが40なら、その1・5倍で60pips先にストップ注文を置きます。1・5倍というのは、基本ルールにあるリミット20pips/ストップ3pips0の比率から。こうすると相場のボラティリティに合わせた最適なストップとリミットが設定できる」

相場が大きく動いているときはATRの数値も大きくなり、それだけリミットも大きくなる。逆に相場が凪いでいるときはATRが小さくなり、リミットもより近くに設定される。この独創的なアレンジ、かなり使えそう!





HAYATE氏

米国でバスケット選手だった経歴を持つ異色の専業トレーダー。NYボックスで月平均150pips程度を獲得する。
http://hayate2008.blog129.fc2.com/



ラシュータ氏

NYボックスとの出会いは1年ほど前。激務のなかNYボックスでトレードし10万円が60万円に。ピラミッディングなども交え大きく増やすNYボクサー



ギター少年氏

FX歴5年の専業トレーダー。豊富な知識に裏打ちされたブログ「FXで勝利の音色を奏でよう♪」は読み応えあり。