2011/4/27 トレイダーズ証券「みんなのFX」

ドル円は序盤、米ウォールストリートジャーナル紙が「ユーロ圏の救済改革のタイミングを誤ればユーロの存続に影響を与える」と報じたことなどからユーロ円が大幅下落すると、つられて81.569円まで下落した。売り一巡後は短期筋のショートカバーが入ったうえ、本邦輸入企業によるドル買いなどから81.968円まで値を戻す展開もみられたものの、アジア株全体が軟調な展開となったことから81.70円前後でのもみ合いが続いた。NY市場に入ると、米消費者信頼感指数が65.4と予測の64.5を上回る結果となったことからNYダウ平均が120ドル超高となり、リスク選好による資源国通貨のクロス円中心に買いが優勢に。ドル円もつられて一時81.95円付近まで上昇した。しかし、引けにかけて米10年物国債利回りが低下すると、日米金利差縮小を意識した売りが強まり、ドル円は日通し安値となる81.488円をつけて、81.534円と円高水準で取引を終えた。

ユーロ円は米WSJ紙による報道を受けたユーロ売りにより、東京市場では118.492円まで下落した。しかし、欧州勢参入後には、欧州株式の株高や時間外のNYダウ先物の上昇を背景にリスク選好姿勢が強まるにつれてユーロが買い戻され119円台まで反発。また、NY市場に入っても、ダウ平均の大幅高を受けてリスク選好姿勢が一段と強まると一時119.894円まで上値を拡大した。しかし、引けにかけ利益確定の売りに押されたことで119.343円まで上昇分を削り取引を終えた。


今日の展開


本日はFOMC(連邦公開市場委員会)が予定されており、政策金利発表(25:30)後に行われるバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見(27:15)に注目が集まっている。記者会見ではタカ派的か、またはハト派的なのかが焦点となるが、第1四半期の経済成長の悪化懸念や、米長期格付け見通し引き下げの影響から、慎重姿勢を強調するとの見方がコンセンサスとなっており、弱気のバイアスがかかりやすいだろう。ただ、同議長は今回のFOMC終了後に史上初の記者会見を開くが「直接市場に伝えたいメッセージがある」と発言していることで何かサプライズがあるのでは?といった空気から不透明感、期待感、警戒感が入り混じっており、上値余地も完全に無視できない状況と考えられるため、慎重スタンスで臨みたい。テクニカル面では3月17日に歴史的な安値を更新した76.180円から4月6日には85.518円まで反発したものの、その後はジリジリと下値を拡大する動きとなっている。この値動きをフィボナッチで見ると、前日に38.2%戻しの81.950円を明確に下抜けたことで、半値戻しとなる80.849円が次のターゲットとなろう。ただし、同水準をブレイクされた場合は日足一目均衡表雲のさしかかる80.00円付近や、61.8%戻しとなる79.747円までは下値余地を広げておく必要があるだろう。

ユーロは今週に入って欧州債務問題に対する関心が剥落しているほか、一部ではギリシャの債務再編が実施された場合には財政再建が進展するとの前向きな解釈も聞かれており、欧州債務問題による圧迫は回避されつつある。そうしたなか、NYダウの大幅高を背景に投資家の不安心理を示す恐怖指数は15.62ポイントと安全圏の目安となる「20以下」を大きく下回っており、リスクを選好する流れも引続き好感できる。また、ユーロは欧州中央銀行(ECB)の断続的な利上げ期待に支えらるなか、対円は今週木曜日の日銀金融政策決定会合で今年度のGDP成長率見通しを大幅に下方修正すると予想されており、会合では追加金融緩和に踏み切るとの観測が浮上している上、対ドルも今夜のFOMCで「出口戦略」に踏み込まない可能性が高いとみられることから金利面を鑑みても対円、対ドル共に強気スタンスが維持できそうだ。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.00-82.00
ユーロ・円 118.50-120.50
ポンド・円 133.00-135.50

【今日の主な経済指標】
12:00 NZD NBNZ企業信頼感
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査
15:45 FRF 消費者信頼感指数
17:30 GBP 四半期国内総生産
18:00 EUR 製造業新規受注
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数
21:30 USD 耐久財受注
01:30 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
06:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利

≪2011年4月26日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてポジションを傾けにくい地合いとなったもの
の、市場では円の先安観が色濃く残っており押し目を買いのチャンスと見る参加者が依
然として多く「ブル」となっている。今夜はFOMCの政策金利の発表が予定されており、
バーナンキ議長による会見の内容を確認するまではどちらにでも動けるように柔軟姿勢
で臨むべきだろう。


ポンド円「ブル」
欧米株式の上昇を背景にリスク選好度の高まりから、ポンドを物色する流れが継続して
おり、参加者も強気な姿勢を崩さず「ブル」となっている。本日は、英四半期国内総生
産の発表を控えており、前期のマイナス成長からプラス成長へと転じることが予想され
ている。結果次第だが、予想よりも強い結果となり、リセッションへの懸念が後退すれ
ば、高値支持帯である136.00円付近までは上昇余地がでてこようか。


豪ドル円「ブル」
88円台では割高感もあるが、絶対的な金利差を背景に「ブル」は継続している。本日
10:30豪四半期消費者物価の発表を控えており、前回の0.4%から1.2%へ上昇と予測さ
れている。また、引き続き欧米株式の株高や金、原油といった商品相場の上昇を背景に
高金利通貨の豪ドルが物色されていることからも強気スタンスを維持したい。



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