【裏テク8】本社機能が首都圏か大都市にある株
アナリストレポートが出やすい新興株の意外な条件とは?


 「株価を刺激する強力な材料として『アナリストレポート』がある」というのは、前出の経済ジャーナリスト、竹中博文氏。

 「レーティングや目標株価の引き上げが発表されると、当然株価はポジティブな反応を示します。アナリストは企業への直接訪問取材を好むため、やはり東京に本社機能をおく企業が有利。新興IT企業の本社は、ほとんどが東京に集中していることもプラスに働く。また、企業のIR担当者も、アナリストだけでなくファンドマネジャーとも会いやすく、付き合いやすい。"地の利"も株価を刺激する有力な材料となるのです」

 新興企業は東京都の港区六本木や新宿、品川などに数多く点在しているが、外資系証券もゴールドマンサックス、クレディスイスが六本木に拠点を構えている。





【裏テク9】東南アジアに強い自動車関連株
1Qの進捗率8割超の株も堅調な東南アジアに食い込め


 エコカー減税の終了に、進む円高……と今、自動車業界には向かい風が吹き荒れているかのように思える。事実、トヨタ自動車は業績悪化懸念で、8月後半に連日年初来安値を更新した。ところが、東南アジアに強い自動車関連銘柄は、そんな主力を尻目に’10 年上半期はもちろん、今もなお連日高値を更新する勢いだ。前出、本吉氏が語る。

 「ダイハツ工業は9月に入ってなお年初来高値を更新。4〜6月期の営業利益は、前年比596・3%増の347億円となり、通期予想に対する進捗率は実に80・8%にも達しています」

 いすゞ自動車の4〜6月決算も、 売上高が前年比96%増の3663億円を達成するなど上々。

 「ダイハツはこれだけ4〜6月期の業績がよかったのにもかかわらず通期予想は据えおき、いすゞは中間と通期の予想を引き上げました。それだけ自信がある証拠です」

 その背景には、インドネシアをはじめとする東南アジアの好景気があるという。

 「8月、インドネシアのジャカルタ市場は最高値を更新。これに伴い、クアランプール市場、ジャカルタ市場、マニラ市場、ベトナム市場なども上昇基調です」

 東南アジアでは引き続き、ピックアップトラックや軽自動車の需要が根強いだけに、両銘柄はさらなる躍進が期待できそうだ。また、本吉氏は“東南アジア旋風”に乗る自動車関連として、下表の部品メーカーを推す。

 「部品関連は、業績の変化率が高いので、業績が上がれば買われやすい。東南アジアではバイク需要も多いため、ホンダ系部品会社のケーヒンなどは、インドネシアで相当稼いでいます。いすゞ系部品会社の自動車部品工業も、親会社の好調に伴い、当面の業績アップは必至です」