【裏テク6】時価総額100億円未満株
時価総額が小さく、会社設立・上場が若い株は活きがいい


 株価が爆発高する材料の一つに「時価総額」という視点がある。当然といえば当然だが、時価総額が1000億円を超えるような大型株の株価が2倍、3倍となるには、それなりの市場エネルギーが必要になる。やはり、小型の軽量級株のほうが値は飛びやすい。

 「とはいうものの、やみくもに時価総額が低い企業を狙っても、今度は株価の流動性が低く、『買っても売れない』いう事態になりかねません。そこで、時価総額が80億100億円企業が一つのターゲットになります」とアドバイスするのは、経済ジャーナリストの竹中博文氏。

 「実は、時価総額が100億円、もしくはその近辺に近づくと、その企業に対して、投信会社のファンド運用担当者の訪問が急に増えてくるんです。新興企業に投資するファンドなどは、その投資対象の目安を100億円としているところが多い。例えば、携帯電話販売のベルパークなどは、時価総額が100億円に乗せた後に、フィデリティ投信の大量保有が発表されています」

 しかし設立して数十年、上場して数十年も経過しているような銘柄だと、さまざまな相場の“手アカ”がついていることが多い。

 「そのため、この時価総額ゾーンで会社設立が若く、上場も数年内という企業が『相場的に新鮮味がある』といえます。今年前半の主役銘柄のユビキタスは、会社設立が’01 年で上場は’07 年でした。ポラテクノは’91 年設立で、上場は’06 年。ウェブマネーは’88 年設立ながら、上場は’07 年12月。いずれも上場して数年しかたっていない銘柄ばかりなのです」

 特に、今年は10月にJASDAQとヘラクレスが統合され、「新JASDAQ」になるというイベントもある。

 「時価総額100億円以上のヘラクレス銘柄は、9月2日時点で147銘柄中14社しかありません。まだ、爆騰銘柄はここに眠っているのかもしれません」





竹中博文 氏
経済ジャーナリスト。金融証券専門紙の記者を経て、現職。
22年間、株式情報と企業情報の両面からマーケットに斬り込む、気鋭のジャーナリスト





【裏テク7】 次世代技術バブル
クラウドコンピューティング関連株がついに本格始動!


 今年前半の上昇率ランキングに入っているのは、スマートフォン・電子書籍・3Dテレビ関連で、値動きの軽い新興銘柄が多いというのは同じ。「しかし、見落とせないテーマとして、『クラウドコンピューティング』がある」というのは、マスチューン・アドバイザリーの鮎川良氏だ。

 「バブルには『不動産バブル』『ITバブル』『IPOバブル』のように、必ず名前がありました。今後、スマートフォンや3Dテレビにクラウドやスマートグリッドも加えた “次世代技術”のバブルがくると予想しています」

 クラウド関連の「さくらインターネット」は4万2350円→20万2000円まで約4・8倍も上昇。今は相場全体が悪く調整中だが、今年前半のランキングで16位にランクインした。

 「今はまだ前哨戦。決してテーマが悪いわけではないので、相場が回復してくれば、まだまだ期待できるでしょう」

 クラウドもスマートグリッドも、近年よく聞くテーマだが……。

 「どちらも大手企業がシェアを握っていて、新興企業の新規参入余地が少ないため、マーケットは盛り上がりにくい」

 コストや普及速度など課題は山積だが、ようやく"現実的な期待買い"の段階になってきたかも。






鮎川 良 氏
マスチューン・アドバイザリーのシニアストラテジスト。
IPO情報をQUICKなどに提供。著書に『IPO新規上場株のすすめ』(日本経済新聞社刊)など