ローソク足のトレンドと、RSIのトレンドの逆行で利益拡大!


 斉藤氏のダブル・ダイバージェンスは、これまで根拠なき自信を理由に逆張りをして負けてきたトレーダーにとっては超強力な武器になるわけだが、トレンドに乗って儲けるのが好きな正統派(!?)トレーダーにしてみれば、かなり抵抗感のある手法かもしれない。

 「ダブル・ダイバージェンスは逆張りにうってつけの手法だと思いますが、順張り投資にも応用することができますよ。ボクの経験則なのですが、テクニカルの売買シグナルと逆のトレードをしてロクなことはありません。例えば、円高トレンドのときにダブル・ダイバージェンスが起きたとしましょう。円安への転換サインです。ここで『もうちょっと円高に進むかも』と思って、円買いをすると大抵失敗します。ボクもトレンド転換を待てず、短期間ならトレンドに乗ってもいいかと思ってエントリーして、大負けしたことがあります。つまり、順張り投資では『ダイバージェンスが出たら、トレードをしない』というルールにするんです。単純なことですが、これを実践するだけで、大負けの回数は減ると思いますよ」

 確かに順張りのトレードで一番怖いのは、「トレンドに乗るつもりでエントリーしたら、そこがトレンドの終わりだった」というケース。実際、自分の買値が天井だった、というのはよくある話。

 さらに、トレンド継続をチェックできるダイバージェンスもあると斉藤氏は話す。

 「RSIやMACDも、為替のローソク足と同じように山や谷を作って動きますよね。この山同士、谷同士を線で結ぶとトレンドラインのようなものが引けます。このトレンドラインの向きと、為替レート(ローソク足)のトレンドの向きが逆行している状態を『ヒドゥン(隠れた)・ダイバージェンス』といいます。これが起こっている場合は、トレンドが継続すると判断できるんです!」

 つまり、ヒドゥン・ダイバージェンスが発生しているときは、順張りでエントリー、もしくは利益が出ているポジションをホールドといった感じで使えるわけだ。

 「ボクは逆張り専門で、相場転換スレスレでエントリーすることで儲けを伸ばしたわけですが、実際には相場が反転してから、長く続くトレンドにどれだけ乗り切れるかが重要になってきます。そんなとき、ヒドゥン・ダイバージェンスによるトレンド確認が役立つんです」



ローソク足はもう古い!? トレンドをむなら平均足が有効


 ローソク足で相場のトレンドを見ているとき、上昇局面でも当然陰線は出るし、下落局面なのに陽線が出るのも当たり前のこと。しかし、いざトレンドに乗って儲けようと思ってタイミングを探っていると、この「トレンドと反対の性格を持つローソク足」のせいで乗り遅れたり、エントリーできなかったりということがある。このような躊躇を減らすために、斉藤氏が愛用しているチャートがある。

 「『平均足』です。これはローソク足を作る始値、終値、安値、高値の四本線を平均化したものなのですが、ローソク足よりもトレンドが明確に出やすい特徴があるんです。平均足の陰線と陽線には連続性があって、例えば一度、陽線が出ると次も陽線になるといったクセがあるんです。チャートで見るとよくわかりますが、上昇局面では陽線ばかり、下落局面では陰線ばかりになります。なので、下落局面で陽線が出たら上昇トレンド転換と見ることもできたりするんです」





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斉藤学氏
東京都在住、30歳独身。専門学校でPC技能などを教えるサラリーマン。
本職のネット知識を生かして「株式市況.com」(http://www.sikyou.com/)など4つのサイトを運営