2010/2/09 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円だが、前週末にカナダ・イカルトで開催された主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では共同声明の採択を見送り、金融規制改革の具体策については踏み込まず、人民元やユーロ安など為替に関してもほぼ無風で終了したことや、昨日は米経済指標の発表がなどが無かった為に材料にかける展開で89.50円〜89.10円のレンジ内取引となった。その後は、ブラード・米セントルイス地区連銀総裁が出口戦略について「2010年下半期に一部資産売却を開始する可能性」を指摘したことや「FRBが3月末以降にMBS買取を一段と拡大するとは見込まず」と述べ、資産買い入れについて期間を延長しないと指摘したことがドルを下支えし、小幅上昇の89.300円で取引を終えた。

ユーロ円は横ばい。日経平均が寄り付きから値を上げ10,000円台を回復したことが好感されリスク選好を背景に、一旦ユーロが買い戻される展開、一時122.778円まで上昇したものの、その後は日経平均を始めアジア株が軟調推移したことでリスク回避の円買いも見られ、方向感を探る動きとなった。また、NY時間に入っても手がかりはなく、米雇用統計やG7などのイベントを通過したことで、様子見ムードが漂い全般的に市場は硬直状態、前日比とほぼ変わらずの121.901円で引けた。


本日の展開


さて本日のドル円だが、先週の米雇用統計を受けてFRBの利上げ観測が若干後退し、米債券利回りも低下している中、今夜から始まる米国債入札に注目したい。今回は3年、10年、30年ものが対象で、計810億ドルと巨額だ。金利低下局面の入札だけに、その結果は要注意だ。また、円においては米格付け会社S&Pがトヨタをネガティブ・ウォッチに指定したこともあり、海外投資家の日本資産離れが加速することも考えられる。ファンダメンタルズ面からは円の割高感は強く、米失業率の減少を背景とした雇用市場の底打ち期待によるドル買いと、88円台では日銀レートチェックに対する警戒感もあり、大きく売り込みづらい側面もあることから、ドル買いが一時的に強まる可能性も考えられよう。

ユーロ円は、先週末のG7でもユーロ圏の財政問題が議題となり、PIGS(ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペイン)諸国のクレジット不安や株安連鎖・商品安を背景としたリスク回避の動きから、下落余地はまだありそうだが、先月中旬以降からの下落局面で約13円下落していることもあり、反転の可能性も。12日(金)にはドイツとユーロ圏の2009年第4四半期GDP速報値発表が予定されており、事前の予想ではドイツ・ユーロ圏ともに、前期比でプラスになるとみられている事も支援材料となるだろう。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  88.50-90.00
ユーロ・円 121.50-124.00
ポンド・円 138.00-140.50

【今日の主な経済指標】

16:00(独) 12月貿易収支
16:00(独) 1月消費者物価指数(確報値)
18:30(英) 12月貿易収支
21:45(米) 週間チェーンストア売上高
22:55(米) 週間レッドブック大規模小売店売上高
00:00(米) 12月卸売在庫
00:00(米) 12月卸売売上高

≪2010年2月8日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
主だった指標がなかったことからポジションの取りづらい一日となったが、90円を割れて
いることもあって参加者の「ブル」に変化はなかった。本日も「リスク回避」が主要なテー
マとなる中、安全通貨のドルと円が共に買われやすいことから、基本的にはドル円は方向感
を探る展開が予測される。11日(木)の米小売売上高(1月)が発表されるまでは、株価・
商品市場などを睨みながらの展開となりそう。


ポンド円は「ブル」
140円を割れている局面では参加者の買い意欲が旺盛となっており、本日も「ブル」が継続
されている。しかし、 欧州一部国の信用不安を背景に英国の財政危機や格下げリスクが蒸し
返される可能性や、明日発表のBOE(英中銀)四半期インフレ報告に注目が集まるだろう。
前回11月分では「インフレ率は急上昇し、近いうちに2%の目標を上回る」とのコメントに
対し、景気見通しに関しては「楽観的過ぎる」との指摘もあり、今回の報告で下方修正され
る可能性もあり、更なる下落リスクにおいて警戒が必要と思われる。


豪ドル円は「ブル」
前週末の米雇用統計やG7などのイベント通過で安堵感も広がっている事で、参加者の約80%
が「ブル」を選択。しかし、株安・商品安を背景としたリスク回避ムードから資源国通貨を
敬遠する流れには変化はなく、上値は限定的となる可能性も否定できない。中国の金融引き
締め観測や、欧州地域の諸問題の進展度合いに左右される展開が考えられ、現時点では中立
スタンスで様子をみるのが賢明とも思える。


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