2010/2/02 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は底固い推移。米第4四半期GDPの結果を好感した米ドル買いが下値を支え、90円台を維持する格好となった。その後、オバマ米大統領の予算教書では、2010年度の財政赤字が過去最高の約1.6兆ドルになるとの報道で下落する局面もあったが、米ISM製造業景況指数が予想を大幅に上回る伸びとなったことで再び上昇。同指標は04年8月以来の高水準となっており、これが好感されてドル円は90.50を抜けると一気に91円手前まで反発を見せた。引けにかけてやや手詰まり感も目立ち、上げ幅は限定されたが、90.620円で取引を終えた。

ユーロ円は朝方、先週末ターナーFSA(英金融サービス機構)長官がキャリートレードは「経済的に無価値」とし、為替市場における投機的行動を規制する可能性を示唆したことが円買いの手掛かりとなった模様で大きく値を下げて始まり、一時124.901円まで下値を拡大するスタートとなった。しかし、欧州時間に入り英国の量的緩和継続を巡る観測でポンド売りが目立ち始めると対ポンドでユーロ買いが進んだ影響や、ダウ上昇を受けて堅調に推移。また、昨年4月末以来の安値圏となるユーロ円に断続的な押し目買いが入り、水準を切り上げ126.222円で取引を終えた。


本日の展開


本日のドル円だが、先週はタカ派的な内容となったFOMC、オバマ米大統領の一般教書演説、バーナンキFRB議長再任、米第4四半期GDP速報値の上振れといったイベントを受け、90円台をしっかりキープしていることで地合いは強いと言えよう。また、昨日のISM製造業景況指数の上振れは、今週金曜日の公式雇用統計に対する明確な支援材料となりそうだ。今回の数値を受け、金融機関各社は雇用統計に対する予想を上方修正する可能性が高く、底堅い推移も予想される。テクニカル的には、25日移動平均線の差し掛かる91.25円付近が第一の目標値となるがこちらを上抜けるようであれば、1月の高値93.779円を試す展開へ繋がることも考えられるだろう。

ユーロ円はギリシャやポルトガルのクレジット不安、中国やインドの金融引き締め、米国の金融規制など、不透明要因が山積みしており、NYダウも昨年11月上旬以来となる1万台ドル割れも視野に入ってきている。リスク回避姿勢が強い中、安全通貨の円が買われやすく、対円は下値をさらに拡大する可能性は視野に入れておくべきだろう。ユーロが反転上昇するシナリオとしては、今週4日(木)に予定されているECB(欧州中銀)の政策金利とトリシェECB総裁の記者会見が注目される。ユーロの基調は依然弱いものの、重要イベントを前に「出口戦略」に関する思惑から、一時買い戻される可能性もあるだろう。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  90.00- 91.80
ユーロ・円 125.00-127.00
ポンド・円 143.00-145.00

【今日の主な経済指標】

12:30(豪) 豪中銀理事会(政策金利)
16:00(独) 12月小売売上高
19:00(ユーロ) 12月生産者物価指数
21:45(米) 週間チェーンストア売上高
22:55(米) 週間レッドブック大規模小売店売上高
24:00(米) 中古住宅販売

≪2010年2月1日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
米ISM製造業景況指数の事前予想は55.6となっていたが、結果は58.6と予想を大きく上回
る内容に。景気判断の分かれ目となる50.0を6か月連続で上回り、2004年8月以来の強い
水準となった。強い経済指標を受けて、参加者のセンチメントが改善して「ブル」が優勢
となった。市場参加者の関心は早くも今週5日の米雇用統計に焦点が向けられつつあり、
ISM製造業の上振れから予想を上方修正するとの見方もでてきている。しかし、先月もプ
ラス予想が見込まれたところ‐8.5万人という期待を裏切る結果となったことから、今回も
予想と結果のギャップには十分注意したい。


ポンド円は「ブル」
英PMI製造業-1月は事前予想を上回り、上昇する場面もあったものの、直後に発表された
モーゲージ承認件数-12月が予想を下回る結果となったこともあり、売り買いが交錯して
方向感のでない展開となったが、参加者は145円割れの水準を割安と見て本日も「ブル」
を選択した。しかし、英国の財政悪化懸念がネックとなりポンドが売られやすい状況が継
続する可能性も否めない。また、今週木曜日の英中銀金融政策委員会ではマイルズ委員ら
ハト派寄りのメンバーが再び資産買い入れプログラムの増額や延長を主張しており、バイ
アスはやや弱気となろうか。


豪ドル円は「ブル」
参加者は、本日の豪準備銀行理事会で0.25%の追加利上げ期待から、約85%が「ブル」
で圧倒的となった。
ただし、利上げはほぼ織り込み済みとなっており、予想通り0.25%利上げした場合でも材
料出尽くしの売りを警戒する必要があろう。また、一部では利上げ見送りの予想もあり、
その場合は失望売りが強まることになるだろう。本日12時30分の発表に向けて下値警戒
を怠らないようにしたい。


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