数あるテクニカル分析手法のなかで、もっとも有用なのはどれか? その質問に「雲」と即答するのが、元先物営業マン・トレーダーのアンディ氏だ。一目均衡表から生じる雲にひょっこり顔を覗かせる"もぐら"たち……彼らを叩きまくって、FXだけで5000万円の利益を稼ぎ出してきた、必殺の「もぐらトレード」の全貌が、今明らかに!




株・先物・FXで荒稼ぎ!計2億円稼いだ“雲”活用法


 いいでしょ、コレ。アマンリゾート(海外の高級リゾートクラブ)の浴衣」

 胸をはだけさせながら、銭湯帰りにしか見えない風体で現れたのはFXトレーダーのアンディ氏。都内某ホテルのスイートルームに宿泊中、プールで一汗流した直後に取材に応じてくれた。

 「やっぱり夏はプールだよね。いい汗かいちゃった。宿泊者は1000円で入れるんだよ。もう1泊しちゃおうかな。でも愛犬のアンディが心配だし、やめとこうかな」

 そう気さくに話すのだが、そこはスイートに泊まるようなお人……これでも億万長者なのだ 今までにFXを中心に商品先物や株などで稼いだ資産は、なんと2億円オーバー。まさに相場の神様に愛されたトレーダーだ。

 「でも、数千万円の借金をつくったことあるんですよ(泣)。先物取引会社の営業をやってた若い頃に大穴あけて……。営業成績はトップだったけど、稼いでも稼いでも全部返済にまわさなきゃいけなかったから、大変だったよ(苦笑)」

 だが、そこは根っからの相場好き。自分では取引できなくても、チャートに張り付きつつ日々研鑽を積んでいった。その経験が、トップの営業成績と後に億を稼ぎ出す“必勝ツール”との運命的な出会いをもたらしたという。

 「大きな声じゃ言えないような、大物仕手筋もボクのお客さんだったんです。そんなお客さんに『お前の分析は役立つよ』って言われるのがうれしかったなぁ」

 10年かけて借金を完済。自分の取引を再開すると、営業時代に培った分析眼で成功を重ね、専業トレーダーとして独立。そして、あるテクニカル分析手法に開眼したのだ。その手法は、ずっとチャートに張り付いているようなものではなく、デイトレードでもスウィングトレードでも通用するやり方……って、もったいぶらずに早く教えてください!

 「“”だよ。雲がなかったらFXをやっていないし、今の自分も億トレーダーにもなれなかったね」

 弱小トレーダーにとっては、まさに雲をつかむような話だが……その“雲”ってなに?

 「一目均衡表の雲ですよ」

 一目均衡表は玄人人気の高いテクニカル分析。他のテクニカルとは一線を画した独特の手法であり、素人には取っつきにくい。敬遠している人も多いのでは。

 「僕も最初は一目均衡表の仕組みを知らないままに使っていたんですけど、ずっと見てたら、あるときにふと気づいたんですよ。『この線って“半値”なんだ』って。あのときは興奮したよね」

 入浴中のアルキメデスが浮力を発見して裸のまま外へ飛び出したようなものか。でも、半値ってそんなに重要なんでしょうか?

 「先行スパン1と先行スパン2で囲まれた範囲が雲なんですが、先行スパン1が過去26本の高値と安値の半値を示す『基準線』と、過去9本の高値と安値の半値にあたる『転換線』、この2つの半値なんです。で、先行スパン2は過去52本の高値と安値を足して2で割ったもの、つまりこれも半値なんですよ。なんで半値が重要かっていうと、FXには株や商品のような出来高がない。だから相場の方向性は値段で判断するしかないんです。では、買い方と売り方がどこで拮抗するのかわかります? それが、過去の高値と安値の平均である半値なんですよ

 急に相場師らしい小難しい話になったが……過去の高値・安値の半値を重視しているところが、一目均衡表と雲のポイント。例えば過去52本を見て高値が86円、安値が84円だったら半値=先行スパン2は85円。これよりも価格が上にあったら買い方は含み益が乗っているだろうし、売り方は含み損に耐えた状況だろうと推測できる。企業業績などによって大きく左右される株よりも、トレンドが発生しやすい為替だからこそ、こうした分析手法が有効なのだ。ならば、一目均衡表の参考書を片っ端から読んでみるか!?






一目均衡表は雲だけで充分!



 だが、実際に一目均衡表を表示させても、転換線や基準線、遅行スパンに雲……とあれこれありすぎる。早くも挫折しそう!

 「まずは雲だけに着目してみればいいんです。その雲がサポートやレジスタンスになりやすい
 雲は一目均衡表で色が塗られた部分。先行スパン1と2を比べて、先行スパン1が上にあれば雲が「陽転中」(図の赤い雲)、つまりトレンドが上向き。先行スパン1が下にあるときは「陰転中」(図の青い雲)だ。陽転から陰転に変わるときなどには一時的に雲が薄くなって先行スパン1と2が交差する、「ねじれ」なんて現象も起きる。

 「この雲を見ていると、ローリスクハイリターンのトレードができるんですよ。雲がトレンドの転換点を教えてくれるからね。でも、1つの雲だけを見てちゃダメ。複数の雲を使い分けることができれば、トレードがずっと楽になる。そのことを学んでほしい」

 なんだか、じれったくてしょうがないのだが、雲使いを自負するアンディ氏の手法はネーミングこそ迫力に欠けるが……破壊力バツグンらしい。刮目してその必殺技を学ぶべし!




アンディ氏
商品先物からFXトレーダーに転身。これまで稼いだ金額は2億円以上。2つの時間足の雲を同時に表示させる方法は自身のブログ「ビッグマネー!ポンド円FXブログ」(http://ichimoku119.blog15.fc2.com/)