2011/2/8 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、東京時間は材料に乏しく小動きとなった。欧州時間に入ると、時間外の米10年国債利回りが上昇幅を縮小したことが重しとなり、じり安の展開に。その後、中国が1年物預金金利・1年物貸出金利をそれぞれ0.25%引き上げることを発表、中国の経済成長のペースが鈍化し資源需要が後退するとの見方から、資源国通貨に対して円が買われる動きもあったが、中国の利上げは以前から予想されていたこともあり大きな動きには至らなかった。米国時間に入ると「来週15日の米国債償還に伴って、まとまった規模の売りが出る」との噂や、ラッカー米リッチモンド連銀総裁が講演後の質疑応答で「現時点で、資産買い入れプログラムを停止する用意はない」と述べたと伝わるとドル売りが強まり81.773円まで下落、その後米3年債入札の不調な結果を受けて米10年債利回りが上昇すると大幅反発となり82.342円で取引を終えた。

ユーロ円は、前日の米国市場後半から続いている対ドルでの買い戻しの流れを引き継ぎ値を伸ばす展開となった。しかし、112円台では国内輸出企業からの売りが観測されており上値の重い展開に。欧州勢参入後は、英BBCが「英政府は来月の予算で銀行税を引き上げるだろう」と報じたことでポンド円が急落、ユーロ円は連れ安となり111.591円まで値を崩した。その後、ギリシャの国債入札が応札倍率4.54倍と前回の3.4倍から上昇、旺盛な需要が確認されたことをきっかけに往って来いの展開となった。また、独鉱工業生産の予想を下回る結果を受けて(予想:0.2%。結果:-1.5%)下押しする場面もあったが112.227円まで値を戻した。米国時間は上下に値が振れたものの、ファンロンパイEU大統領の「経済見通しは大幅に改善した」との発言が好感され112.303円まで上昇、そのまま112円台を維持し112.193円で取引を終えた。


本日の展開


本日のドル円は、米国時間に予定されている下院予算委員会でのバーナンキFRB議長の議会証言が注目されている。FRB議長の議会証言は半年に1回行われ、FRBの景気判断や政策方針が明らかになる場として注目度は高い。先週発表された米雇用統計において、非農業部門雇用者数は大雪の影響で増加数は僅かに留まったが、失業率は大幅に改善しているため、雇用環境に関する判断に変化があるかどうかが今回のポイントになるとの見方もある。そのため、QE2の遂行等、政策方針は変わらないとしても、雇用に関してタカ派的な発言があった場合、ドル買いが強まる展開を想定しておきたい。82円台の売りをこなして上値を伸ばす展開となれば、12月15日高値84.505円を起点とした右肩下がりのレジスタンスが控える83円近辺が上値目標として意識されそうだ。また、議会証言後には米10年債入札が控えているため、米債券利回りの動向にも注意が必要となろう。

ユーロ円は、7日にメルシュ・ルクセンブルク中銀が「ECBは流動性支援措置解除しなくても利上げ可能」と述べ、昨日はファンロンパイEU大統領がタカ派的な発言をする等、ユーロ圏要人から強気なコメントが相次ぎユーロ買いの流れが継続しているため、更なる上伸に期待が膨らんでいる。また、中国の利上げについてはアジア通貨が全般的に買われたものの、ユーロにおいては対豪ドルでの上昇が相殺する格好となっており、下値不安が小さいことから目先は上値を試す展開となるかもしれない。昨日は一目均衡表日足転換線手前で頭打ちとなったが、明確に上抜けすることが出来れば、2月2日高値112.915円まで値を伸ばす展開も想定しておきたい。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 81.60-83.00
ユーロ・円 111.60-112.90
ポンド・円 130.90-134.00

【今日の主な経済指標】

14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯
16:00 DEM 経常収支
16:00 DEM 貿易収支
18:30 GBP 貿易収支
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数

≪2011年2月8日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
日足終値ベースでほとんど動きはなく「ブル」が継続している。本日は米国時間にイベン
トを控えているため東京・欧州時間は昨日同様小動きが予想されるが、バーナンキFRB議
長の発言次第では新たなトレンドが発生するかもしれない。なお、議会証言は経済指標の
発表と異なり、発表後の瞬間的な動きではなく、全ての発言終了後、総じて市場がどのよ
うに受け止めるかがポイントとなるため、発言する度に一喜一憂しないよう注意する必要
があるだろう。


ポンド円「ブル」
英BBCが「英政府は来月の予算で銀行税を引き上げるだろう」と報道が圧迫し下落、逆張
りスタンスの参加者は「ブル」に転換した。多額の財政赤字を抱える英国にとって税率引
き上げはやむを得ない手段とはいえ、景気回復を遅らす要因となるため嫌気されている。
インフレ率の高止まりから早期利上げ観測が高まっているものの、景気回復を優先し利上
げを先送りする見通しとなった場合は調整が入る可能性があるため注意が必要だろう。


豪ドル円は「ブル」
中国利上げの報道を受けて資源需要が減少するとの見方から資源価格が下落、発表直後は
急落したものの、地合いの強さからすぐさま反発、スタンスも「ブル」を維持している。
経済的につながりの強い中国の利上げは悪材料と見られているが、以前から連休明けの利
上げが予想されていたため反応は限定的となった。値位置は前日とほぼ同水準、ローソク
の実体は小さいながらも日足ベースで7連騰となっており、更なる上昇に期待が膨らんでい
る。


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