2011/2/7 トレイダーズ証券「みんなのFX」

金曜日のドル円は、中国・香港・シンガポールが引き続き旧正月で休場であるほか、米国時間に控えた米雇用統計に対する警戒感から東京・欧州時間は上下20銭程度の極端に狭いレンジ内の動きとなった。注目の雇用統計は、非農業部門雇用者数変化の結果が3.6万人と、予想の14.5万人を大幅に下回る結果を受けて発表直後に急落、81.069円まで下落した。しかし、失業率が9.0%と、予想の9.5%より強い内容となったことを受けて米長期金利が上昇するとドルの買い戻しが強まり82.455円まで値を伸ばした。なお、雇用者数変化は過去5カ月分が修正され、8・11・12月分が上方修正されている。高値をつけた後は上値を試す動きとはならず、米国債利回りが頭打ちとなると次第に上げ幅を削る展開に。雇用統計の強弱入り混じる結果を受けて乱高下したが、終盤にかけても値を維持し82.192円で取引を終えた。

豪ドル円は、RBAが発表した四半期報告で2011年のGDPの伸び率を従来の3.75%から4.25%に上方修正、また、今年の消費者物価指数(CPI)の伸び率の予想も従来の2.75%から3.00%に引き上げたことが好感されて83.161円まで上昇した。洪水被害が懸念されていた豪経済だったが、洪水からの復興需要が今年の第2四半期以降の経済成長を押し上げるとしてGDPを上方修正した模様。また、商品価格の上昇が昨年11月に予想したよりも長期間になる可能性があることを示唆し、一段と豪州の貿易を上振れさせる可能性があるとしている。ファンダメンタルズが好転している中で米雇用統計が発表され、ドル円に連れて上下に値が振れる展開となったが、その後は地合いの強さから上値試しとなり83.502円まで値を伸ばした。週初は窓を下方向に開けて始まったが、1週間を終わってみると5連騰となり、更なる上進期待を残したまま83.323円で取引を終えた。

今週の展開


ドル円は、1月の初旬から下落傾向にあったが、週後半の米経済指標によって幾分ファンダメンタルズが改善しているため、一本調子のドル安トレンドに歯止めがかかるかもしれない。ECBの早期利上げ観測が後退したことで対ユーロでの下落も底打ち感があるため、対ユーロで堅調推移となればサポート材料となるだろう。今週は米経済指標の発表予定が比較的少ないため、主要国株価・米債券利回りに注意が必要となりそうだ。テクニカルでは82.70-80円近辺に控える一目均衡表週足転換線、日足雲上限に上値を抑えられる格好となっているが、日足雲上限は右肩下がりの形状となっているため、値を保っていれば自然と上抜けとなる。しかし、週足転換線は中期のレジスタンスとなる上に、その少し上方向には1月27日直近高値83.204円も控えていることから、更なる上進には力強い買い材料が必要となるだろう。

ユーロは、3日に行われたトリシェECB総裁記者会見以降地合いが悪化している。なお、4日に開催されたEU首脳会議では包括的なユーロ安定対策の大枠で合意、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の早期拡充や強化策の必要性も確認し、3月中の具体策とりまとめを目指すとした。目新しい材料が無かったため相場への影響は限定的となっているが、ドイツとフランスが欧州の競争力強化を目指す一連の措置を共同提案する等、EU経済安定に向けた各国の取り組み自体はユーロの信任を得る材料とも考えられるため、一時の様な極度の信用不安によるユーロ売りを招く可能性は低下するだろう。一方テクニカルでは110円台半ばに控えた一目均衡表週足基準線・転換線に支えられる格好となっており、今週もサポートラインとして意識される水準と考えられるが、1月10日安値106.820円から1月27日高値114.006円まで2週間で7円強の上昇となっていることから、調整幅が拡大した場合、61.8%押しとなる109円台半ばまでの下落も想定しておきたい。

[今週の予想レンジ]
ドル ・円 81.00-84.00
ユーロ・円 109.50-114.50
ポンド・円 129.00-134.00

【今週の主な経済指標】

2/07
09:30 AUS 豪・小売売上高
20:00 GER 独・製造業受注(季調済)
22:30 CAN 加・住宅建設許可

2/08
08:50 JPN 日・国際収支-貿易収支
09:01 GBR 英・RICS住宅価格
20:00 GER 独・鉱工業生産(季調済)
22:15 CAN 加・住宅着工件数

2/09
16:00 GER 独・経常収支
16:00 GER 独・貿易収支
18:30 GBR 英・貿易収支

2/10
08:50 JPN 日・機械受注
09:30 AUS 豪・新規雇用者数 / 豪・失業率
18:30 GBR 英・鉱工業生産(前月比/前年比)
21:00 GBR 英中銀(BOE) 政策金利発表
22:30 CAN 加・新築住宅価格指数
22:30 USA 米・新規失業保険申請件数

2/11
16:00 GER 独・消費者物価指数(確報値)
18:30 GBR 英・生産者物価指数(コア)
22:30 USA 米・貿易収支
22:30 CAN 加・貿易収支
23:55 USA 米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

≪2011年1月28日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

ドル円は「ブル」
米雇用統計は判断の難しい結果となったが参加者の「ブル」に変化は無い。足もとで良好
な米経済指標が相次いでいることや、好調な米企業決算が目立つこともあって、米景気回
復への期待が根強いため、新たな悪材料によってセンチメントが変化しない限りは底堅い
展開が予想される。


ポンド円は「ベア」
133円のレジスタンスは強く上抜け期待が弱まり「ベア」継続となった。上値を試す場面
はあるものの、完全に上抜くには力不足が否めないもどかしい状態が続いている。昨年8
月高値を起点にした中期の下降トレンド上限近辺に差し掛かっている事が上値を抑える要
因の一つと考えられるが、このまましばらく値を維持することが出来れば、自然とトレン
ドの上限を上抜けする格好となるため、今後の底堅さに期待したい。


豪ドル円は「ブル」
5連騰を記録し、更なる連騰期待から「ブル」は継続している。豪ファンダメンタルズの改
善に加え、欧米に目立った悪材料もないため、主要国株価が堅調推移となれば、リスク選
好の動きから豪ドル買いが強まる展開も想定されよう。このまま地合いに変化が無ければ、
12月14日高値83.676円を上抜けるのは時間の問題だろう。


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