2011/2/1 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、エジプト情勢の緊迫化を背景に安全資産としての円を買う動きが優勢となり、窓を開けてのスタートとなった。82円が心理的な節目となっているほか、82円近辺では公的機関による大量の買い注文があるとの観測がサポート要因となり、一時的に値を戻す動きも見られたが、エジプト情勢に対する警戒感から再度下値を試す展開が継続し81.991円まで下落した。その後は安く始まった欧州株が下げ幅を縮小したことや、時間外のNYダウ先物の堅調推移を受けてリスク回避姿勢が弱まると円売りが強まり82.252円まで反発したが、米国時間に発表されたPCEにおいてコア・デフレーターが予想を下回った(予想:0.1%、結果:0.0%)ことをきっかけに昨日安値となる81.907円まで下落した。上下に何度も値が振れる方向感のはっきりしない相場展開の一日となり、引けにかけて米債券利回りが上昇すると前週末とほぼ同水準の82.064円で取引を終えた。

ユーロ円は、欧州が地政学的に中東に近いという面もあり下方向に窓を開けてスタートした後も、東京時間は終始上値の重い展開となった。欧州時間では予想を上回るユーロ圏消費者物価指数[前年同月比(予想:2.3%、結果:2.4%)]をきっかけに112.692円まで上昇した。1月13日に行われた政策金利発表後の記者会見でトリシェ総裁がインフレ動向に懸念を示しており、今回の発表によってECBが定義するインフレターゲットの上限を2ヶ月連続で上回ったことが近い将来での利上期待を高めユーロ買いを誘った模様。その後も高値圏を維持したまま112.341円で取引を終えた。


本日の展開


本日のドル円は、引き続きエジプト情勢に注意する必要がありそうだ。エジプトのスレイマン副大統領が、ムバラク大統領から各政治勢力との対話を開始するよう指示されたことを明らかにしたことから懸念が後退しつつあるとはいえ、問題が解決し事態の収束までは予断は許されない状況と言えよう。なお、米国時間にはISM製造業景況指数の発表を控えており前回から改善予想となっているが、方向感が明確でない現状においては波乱要因となるかもしれない。82円近辺が強いサポートとして意識され底堅い動きとなっているが、1月19日直近安値81.848円を明確に下抜けた場合、12月31日安値80.907円から1月7日高値83.675円までの上昇に対して76.4%押しとなる81.56円近辺までの下落も想定しておきたい。反対に上値を試す展開となった場合は一目均衡表日足転換線82.50円近辺が意識される水準となりそうだ。

ユーロ円は、インフレ懸念を背景に早期利上げ期待が高まっているため買われやすい地合いとなっている。1月半ばから一本調子で上昇してきた反動から先週末は急落を招いているが、短期的な調整後早くも戻りを試す展開となっていることから、どこまで値を戻すかが注目となろう。本日は、独・ユーロ圏失業率の発表が予定されており予想を上回る結果となった場合、1月27日高値114.006円から1月31日安値111.416円までの下落に対して61.8%戻しとなる113.017円近辺が目先の上値目標として意識される水準となりそうだ。

[今日の予想レンジ]
ドル円 81.50-82.50
ユーロ円 111.40-113.40
ポンド円 130.00-132.60

【今日の主な経済指標】

09:30 AUD 四半期住宅価格指数
09:30 AUD NAB企業景況感指数
10:30 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比]
12:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
16:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比]
17:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比]
17:30 CHF SVME購買部協会景気指数
17:55 DEM 失業者数[前月比]
17:55 DEM 失業率
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI)
18:30 GBP 消費者信用残高[前月比]
18:30 GBP マネーサプライM4
19:00 EUR 失業率
00:00 USD 建設支出[前月比]
00:00 USD ISM製造業景況指数

≪2011年1月31日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
先週何度も下げ止まった82円近辺のサポートは非常に強く、底割れはしないとの見方から
「ブル」は継続している。しかし、エジプト情勢を受けたリスク回避の動きは、安全資産
としてドル・円共に買われやすいものの、米国債への資金流入が米金利を押し下げるため、
相対的には円買い優勢となりやすいとの見方もある。そのため、底割れとなった場合は下
に値が走る可能性も否定出来ないため注意が必要だろう。


ポンド円は「ベア」
1月半ばからの抵抗帯となっている132円に接近し「ベア」に転換した。元々ボラティリ
ティの高い通貨ペアのため、短期のテクニカルラインを一気に突き抜けるケースもあると
はいえ、日々大陽線・大陰線を繰り返し掴みどころの無い動きとなっている。しかし、中
期的にみると週足では下降トレンドを形成しており、トレンド上限として132.60円近辺
がネックラインとなるため上値を追う展開となった場合でも深追いは禁物だろう。


豪ドル円は「ブル」
エジプト情勢を受けたリスク回避の動きから昨日朝方に日々の安値を更新したものの、一
目均衡表日足雲下限がサポートなり反発、スタンスは「ブル」継続となった。洪水の被害
や、復興資金調達に伴う新税導入を背景に緩やかな下降トレンドを形成しているが、安値
更新によって割安感が高まった時の買い意欲は依然根強いようだ。主要国株価の下落も圧
迫要因となっているため、株価が堅調推移となれば豪ドルの買い戻しに弾みがつくかもし
れない。


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