2010/1/29 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、序盤FOMCを受けたドル買いの流れが続きじりじりと値を伸ばし、注目されていたオバマ大統領の一般教書演説は無難に消化された。市場は金融規制案に関する踏み込んだ言及がある事を懸念していたが、金融については、これまでの路線を強調しただけで新たな材料は無く、景気刺激のための減税や支出を容認する方針を示した事や、雇用創出を目指すとした事が材料視され、米景気回復への期待感が高まりドル買い優勢となった。しかし、上値では国内輸出企業の売りが出てきた事もあり、1/26直近高値と同水準となる90.555円で頭を抑えられた。その後は、ニューヨーク時間に発表された米新規失業保険申請件数、米耐久財受注が市場予想を下回った事が嫌気され、ズルズルと値を崩し89.617円まで下落、再度90円の大台を割り込み89.892円で取引を終えた。

ユーロ円は、円だけでなく米・ポンド等主要通貨に対し全面安の展開。仏ルモンド紙の「ユーロ圏各国は条件付きでギリシャの財政問題解決に向けた支援を行う用意がある」との報道に対し、ドイツ財務省から報道を否定する旨の声明がユーロ売りに拍車をかけた。また、ECBのトリシェ総裁もダボス会議で「各国それぞれが、自国の問題を解決していかねばならない」と述べ、EUの支援によるギリシャ問題の早期解決期待が後退、あわや125円割れ寸前の125.087円まで下落、下値不安を抱えたまま125.596円で引けた。


本日の展開


本日のドル円だが、米経済指標の市場予想を下回る結果を受けて値を崩しているものの、消化された注目イベントを振り返って見ると、FOMCでは低金利政策の長期化に反対表が投じられた事、オバマ大統領の一般教書演説では、金融規制法案ではなく米経済刺激策が焦点になる等、プラス材料として意識されているため、下支え材料となりそうだ。値固めから、そろそろ反発に期待が膨らむところだが、1/26、昨日の両日とも90.50円近辺で上値を抑えられている。同水準には日足一目転換線が控えていることや、上値では国内企業からの売りも見られるため、上抜けるためには新たな支援材料の欲しいところ。本日は週末ということもあり、1/21から1/27までの3円近い下落に対し、どの程度値を戻せるかがポイントとなりそうだ。

ユーロ円は、追加的に悪材料が出てきており、下値を試す展開となりそう。悪材料として尾を引いているギリシャについては、自国の5年債に対し堅調な需要を集めた事で信用不安を和らげたものの、結局はEUからの支援を期待する向きが多く、今回の支援否定の公的コメントが大きくのしかかっているようだ。財政問題はギリシャに限った事ではなく、ポルトガル・スペイン等、財政基盤の弱い国がユーロ域内に存在するため、格付け機関による格下げ等の報道があった場合、下げ足を早める可能性を秘めている。連日安値を更新する中、2009/4/28につけた直近安値124.367円まであと1円程度に迫っており、124円台で下げ止まるかどうかが焦点となりそう。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  88.50-90.60
ユーロ・円 124.30-126.60
ポンド・円 143.10-146.70

【今日の主な経済指標】
08:30(日) 12月全国消費者物価コア指数
08:30(日) 1月東京都消費者物価コア指数
08:30(日) 12月有効求人倍率
08:30(日) 12月失業率
08:50(日) 12月鉱工業生産(速報値)
18:00(ユーロ) 12月マネーサプライ
19:30(スイス) 1月KOF景気先行指数
22:30(米) 第4四半期個人消費支出価格コア指数(速報値)
22:30(米) 第4四半期GDP(速報値)
22:30 (米) 第4四半期個人消費支出価格指数(速報値)
22:30(加) 11月GDP
22:30(加) 12月生産者物価指数
22:30(加) 12月原材料価格
23:45(米) 1月シカゴ購買部協会景気指数
23:55(米) 1月ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)

≪2010年1月28日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
バーナンキFRB議長の再任が決定されたが、賛成70・反対30と過去最多の反対票が投じ
られた。結果的にはバーナンキ議長の続投となり、今後の金融政策の舵取りが注目される。
FOMCでは、長期に渡り全会一致で金利据え置きが決定されていた中で、ようやく反対票
が投じられた。早期利上げの期待感から米長期金利が上昇している事もあり参加者は「ブ
ル」を継続。リスク志向が再度高まれば新たな上昇トレンド入りになるかもしれない。


ポンド円は「ブル」
昨日、格付け機関 S&Pによる「英国は、もはや低リスクの銀行システムを有した国とは
言えない」との声明を受け、ポンドが急落。元々、英国もサブプライム問題で財務基盤
の傷ついた銀行を多数抱えており、再度注目を浴びる形となっている。比較的好調な英経
済指標や早期利上げ期待はあるものの、ユーロ圏で懸念されている信用リスクが英国にも
飛び火してきたため、先行き不透明感が出てきている。日足ベースでは一昨日は下影陽線、
昨日は上影陰線と方向感のつかめない値動きが続いているが、参加者は「ブル」を選択。
直近安値は12/9安値141.996円、意識するにはまだ遠い水準のようにも見えるが、ポン
ド円はボラティリティが高いため、追加的な悪材料が出た場合には注意が必要となりそう
だ。


豪ドル円は「ブル」
安全資産としての円買いから下値を拡大している。外部要因によって値を崩しているが、
豪国内の経済環境が良好な事もあり参加者は「ブル」を継続している。2月の豪利上げ期
待から、日本との金利差を改めて注目されれば豪ドル買いが復活しそう。現在は日足一
目雲の中を彷徨う状態となっているが、終値ベースで雲を上抜け出来るかどうかがポイン
トとなりそう。来週2/2に予定されている豪中央銀行理事会に向け、どこまで値を戻せる
か期待が膨らむ。


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