2011/1/26 トレイダーズ証券「みんなのFX」

昨日のドル円だが、東京市場序盤は5・10日のドル需要で82.60円付近まで買われたものの、買い一巡後は需給要因以外にドルを買う材料に乏しく、仲値通過後にはじりじりと下値を探る展開となり82.35円付近まで下落した。ただ、同水準では日足一目均衡の雲下限がサポートと意識されたことで下げ渋ると、日銀金融政策決定会合も無風で通過し82.50円付近まで値を戻した。欧州勢参加後は明日予定されているオバマ米大統領の一般教書演説やFOMCでの政策発表などを控えて手控え感も強く、82.45円付近を中心とした狭いレンジ内で方向感に欠ける展開となった。NY市場に移ると米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した1月の米消費者信頼感指数が60.6と、前回改定値の53.3、市場予想平均の54.0程度をいずれも上回ったことを受けてドル買いが入り、一時日通し高値の82.661円まで値を上げた。ただ、引けにかけ米2年債の入札が行われ、入札が順調(金利低下)に行われたことや、一般教書演説でオバマ大統領は財政再建に向けて、向う5年間の一部予算凍結を提案するという報道を受けて米国債利回りが低下すると82.204円まで下押しし、3日続落で取引を終えた。

ユーロ円は、トリシェECB総裁が「将来的には利上げを行う可能性がある」などのタカ派的な発言や、米有力シンクタンクによる「第3四半期には利上げへ向けての地ならしを開始するだろう」とのレポートを受けた利上げ観測を追い風として東京市場では112.75円付近へと上昇。しかし、急ピッチの上昇に警戒感もあり利益確定の売りで頭打ちになると、112.50円付近へと小幅に反落。欧州勢参入後は前回からの成長率鈍化が予想されている英第4四半期GDP速報値の発表を前に、ユーロポンドが急上昇するなど、対ポンドでユーロを買う動きが波及し112.80円付近へと反発したものの、時間外のWTI原油先物相場軟調だった上、欧米株も下値を拡大するとリスク回避の円買いが優勢となり112円を割れるまで押し戻される一進一退の展開となった。NY時間では強い米経済指標で上昇したドル円につられた上、ロンドンフィキシングにてユーロ買いが観測され再び112.80円付近まで上値を伸ばしたものの、ドイツ財務相が「EFSFの規模の拡大に納得していない」と述べたことが売り材料とされると徐々に軟化した。終日乱高下はしたものの、結局前日比-0.009円と方向感は生まれず112.498円で取引を終えた。


本日の展開


ドル円は、午前11時頃から行われるオバマ米大統領の一般教書演説と、明朝4時15分から予定されているFOMCでの政策発表&声明が焦点となろう。一般教書演説では米国内の雇用と経済情勢の改善に重点を置く見通しとみられ、材料視されにくいと考えることもできるが、法人税改革で目新しい話題があった場合は、株高→米長期金利上昇という流れでドル買いにつながるシナリオもあるだろう。FOMCでは11日に公表したベージュブックで昨年11月中旬から12月にかけて米国12地区全てで景気改善が示されるなど、米経済は景気回復ペースに加速の兆しがでており、FRBが声明文で消費や失業率の改善に言及すれば、量的緩和第2弾(QE2)の早期終了期待も高まりからドル買いが期待できよう。しかし、新年明け第1回目となる今会合は、新メンバーによる初の会合でもあり、今まで量的緩和に反対票を投じてきたタカ派のホーニグ・カンザスシティ地区連銀総裁が今年投票メンバーから外れることで、量的緩和第2弾(QE2)の維持が全会一致で決定されるとの見方もできる。FOMC声明の発表後は一定の方向感を確認することができようが、現段階では声明次第でどちらにでも動けるように柔軟姿勢で臨むべきが得策かも知れない。

ユーロは、先週発表された独IFO景気動向指数が東西ドイツ統一後の最高を記録したことで、欧州の景気の先行きにも楽観的な見方が強まったことからECBは「出口戦略」向けた地ならしに入ったと考えることができる。また、米格付け会社ムーディーズは「スペイン政府による国内貯蓄銀行支援はスペインの信用格付け改善につながる可能性があるだろう」と指摘しており、欧州の格下げリスクも幾分後退しており、当面ユーロは強気局面が続くと見たい。ただ、懸念材料としてIMM通貨先物の取り組みは投機筋のユーロショートが完全に巻き戻され、ロ
ングに転じているため今後はショートカバーによる上昇期待はできない点は留意しておきたい。テクニカル面では日足一目均衡の雲上限を明確に上抜けたことで去年11月23日の高値114.942円がターゲットとなるが、ボリンジャーバンド+2σの差しかかる113円前半の水準では上値が重く一定の達成感がある上、25日移動平均線の位置する109.60円付近とは約3円近く乖離している為、一旦調整が入る気配もあり、高値圏では警戒が必要となろう。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円 81.00-83.00
ユーロ・円 111.50-113.50
ポンド・円 127.00-132.00

【今日の主な経済指標】

14:00 JPY 金融経済月報
16:00 DEM 輸入物価指数
18:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数
00:00 USD 新築住宅販売件数
04:15 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
05:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利

≪2011年1月25日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
オバマ大統領が一般教書演説や、FOMCの声明発表などを控え様子見ムードとなったが、
82円前半ではバーゲンハント的な買いが断続的に散見し約90%の参加者が「ブル」と
なるなど同水準でのドル買い人気は圧倒的だ。本日最大の焦点はFOMCの声明となるが、
中国人民銀行が春節前後にも利上げに踏み切るとの観測にも注意が必要な上、テクニカ
ル的にも短期的なサポートとして機能してきた日足一目均衡の雲下限をブレイクしてお
り下向きのトレンドが示現しそうな気配もある。


ポンド円は「ブル」
第4四半期英GDP速報値(予想:前期比0.5%、結果:前期比−0.5%)が発表となり予
想を大きく下回る結果となり一時129.654円まで急落。前日までは「ベア」だったが、
利益確定の買い戻しや、オシレータ系の買いも129円台では散発的に確認され「ブル」
に変化している。本日のBOE(英中銀)議事録公表では昨日の英GDP速報値の悪化は
織り込まれていないが、今後、資産買入など一定の金融支援対策を打ち出す可能性もあ
り、更なる思惑売りが高まる状況に留意しておきたい。テクニカル面では25日移動平
均線129.20円付近が短期的な下値の目処となるものの、死守出来なければ昨年12月安
値から今年1月高値の半値押し129.00円、更にはは61.8%押しの128.20円まで下値余
地を広げる必要がありそうだ。


豪ドル円は「ブル」
第4四半期豪消費者物価指数(前年比 予想3.0% 結果2.7%)が予想を下回ったこと
により82円台を割り込むと押し目買い優勢の展開となって「ブル」優勢に変化はなかっ
た。株式市場も全般的に上昇しており、リスク選好姿勢が回復していることから下落局
面で押し目を狙うのも面白いが、中国の金融引き締め懸念がくすぶっており、中国経済
との関係が深い豪ドルのリスクは払拭できない。また、来週火曜日の豪準備銀行理事会
でも、豪州洪水被害や、今回の消費者物価指数の結果から早期の追加利上げは難しいと
みられ、現段階では慎重に成らざるを得ないだろう。


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